大河ドラマに合わせ浜松からツアー

南信州経済

[ 2016年 5月 2日 月曜日 9時52分 ]

 遠州とゆかりのある南信州の史跡などを巡る浜松市発着のバスツアーが29日にあった。市内からの一行38人が、来年のNHK大河ドラマで描かれる戦国時代の遠州井伊谷の女性領主「井伊直虎」と関わりがある高森町下市田の松源寺や松岡城址のほか、南北朝時代の宗良親王でつながる大鹿村大河原の花桃の里などを巡った。

 南信州観光公社の催行ツアー。浜松市を主な舞台にしたNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の放映決定を受け、飯田観光協会や南信州広域連合などが「遠州と南信州の歴史的なつながりを掘り起こし、文化的な交流を深めよう」と企画に協力した。

 松源寺は直虎のいいなずけだった井伊亀之丞(直親)が家臣から命を狙われた際に、12年間にわたり匿(かくま)われた地とされる。縁の端緒は同寺を菩提寺とする松岡氏から出た高僧の文叔瑞郁(京都・妙心寺住持)。文叔が井伊氏の菩提寺である龍潭寺(浜松市)の開山に拝請されたことが、両寺の絆を生んだという。

 ツアーで一行は、浜松市出身で3年前から松源寺の住職を務める市瀬良樹さんから、井伊家や松岡家にまつわる歴史を聞いた。亀之丞の隠棲先に選ばれた理由について市瀬住職は「安全面はもちろんだが、信頼できる場所であったことが大きかったのでは」と考察。亀之丞の子で、徳川四天王の一人と呼ばれる井伊直政の計らいによる松岡家の家名存続にも触れた。

 松岡城址では、リニア中央新幹線のルート予定地や南アルプスも眺めながら、高森町歴史民俗資料館の松上清志館長から山城の特色なども学んだ。

 信州大卒で友人とともに参加した浜松市北区の女性(60)は市瀬住職の実家の檀家といい「昔から信州には縁があり、のどかな山々が魅力。三遠南信道がつながれば、さらに訪れやすくなる」で話した。

 一行は大鹿村大河原も探訪。後醍醐天皇の皇子で、大河原の香坂氏や遠州井伊谷の井伊氏などを拠点に南朝方の勢力挽回に奔走した宗良親王にまつわる史跡を巡った。

  

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