大鹿村で南アルプス開山式 昨夏は1万人が入山

南信州経済

[ 2018年 6月 6日 水曜日 15時24分 ]

交流センターで開かれた開山式

 夏山シーズンの到来を告げる南アルプス大鹿登山口の開山式が6日、大鹿村大河原の村交流センターであった。新小渋橋近くに建つ「ウエストン碑」前で計画していたが、あいにくの雨のため会場を屋内に移し、関係者は訪れる人たちの安全を祈った。

 英国人宣教師、ウオルター・ウエストンは1892(明治25)年、赤石岳登山の際に村内に宿泊。宿の経営者の男性を著書で紹介するなど、大鹿村とはゆかりがあり、赤石岳を望む新小渋橋近くの小渋川右岸に顕彰碑が建てられた。

 この日、主催する村や観光協会、商工会、伊那バスの関係者のほか山小屋経営者ら約40人が出席。神事を厳かに執り行った。柳島貞康村長は管内で昨年起きた2件の山岳遭難に触れ「どこかに無理があったと思う。安全登山に対する意識を高めて楽しんでもらいたい」と願い、開山宣言をした。

 開山式は、以前は南アルプスを望む夕立神(ゆうだちがみ)パノラマ公園(標高1620メートル)で行ってきたが、より多くの村民に参加してもらおうと10年前から村中心部で開催している。

 村産業建設課によると、村内から南アへ向かう登山口は、三伏峠(標高2607メートル)に通じる鳥倉など3つある。毎年9月中旬にかけて多くの登山客でにぎわい、昨シーズンは1万人が入山した。山小屋は7月1日にオープンする予定。

  

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