大鹿村のブルベリー生産と販売などを担う「大鹿里山市場組合」は5日、村産ブルーベリーを原料にした発泡酒「ブルーベリー・ホップ」を南信州ビール(駒ケ根市)と共同で造ったと発表した。6日から、酒を取り扱う村内7店で販売する。
里山市場組合は昨年7月、販路を広げようと発泡酒の製造を南信州ビールに依頼。昨年取れた約500キロを持ち込み、南信州ビールは、ブルーベリーの果汁と麦芽の比率を変えながら風味や品質を調整して仕上げた。
白地のラベルは村伝統の大鹿歌舞伎にちなみ、歌舞伎の隈取りをモチーフにした。
アルコール分は市販のビールに比べやや高めの6・5%。「味はビールとほとんど変わらず、ブルーベリー独特の酸味と香りが後から追ってくる」と同社。色は鮮やかなピンクで、女性にも楽しんでもらえそうと期待する。同社によると、ブルーベリー発泡酒は全国的に珍しい。
開発費は約190万円で、中央果実生産出荷安定基金協会の補助金を活用した。
今後はブルーベリー発泡酒の製造に大鹿の水を使う計画もある。同組合の宮崎郁人副組合長は「この発泡酒を通してブルーベリーだけでなく、大鹿村に魅力を感じてもらえればうれしい」と話した。
330ミリリットルの瓶入りで、1本500円(税込み)。問い合わせは、大鹿里山市場組合(電話0265・39・2343)へ。