天ぷら金万、50年ぶりにささみ天丼復活

南信州経済

[ 2017年 3月 28日 火曜日 15時20分 ]

復活したささみの天丼弁当

 1867(慶応3)年創業の老舗、「天ぷら金万」(田巻茂代表)=飯田市主税町=は、創業から150年の節目の年を記念し、約50年前まで同店で提供していた、鶏のささみを使った天丼を復活させた。総合食肉卸の吉清(飯田市松尾上溝)とのコラボレーションにより新鮮な鶏肉を使用し、タレが染み込みやすいよう切り方を工夫することで、しっとりとした食感に仕上げた。

 

 2月から常連らに店内で提供を始めたところ好評。4月1日から、野菜の天ぷらと合わせたお弁当として、一般販売を開始する。価格は800円(税込)で一日限定20食。

 

 創業当時はとり料理屋だった同店。約100年前に4代目当主の欣一さんが屋号を「金万」にあらため、天ぷら店として新たなスタートを切った。ささみの天ぷらはとり料理屋時代から提供され、金万になってからも天丼として親しまれてきたが、交通網の発達により新鮮な海の幸が身近になるなど、時代の変化、食文化の変化に伴い、50年ほど前にメニューから消えてしまったという。

 

 茂さん(46)は、創業から150年の節目の年が酉年で、もとはとり料理屋と、かつて長い間地域に親しまれてきたささみの天丼を復活させるには、「とり」に縁が重なった今年しかないと決意。吉清の清水洋介専務(37)との出会いも後押しとなり、50年ぶりの復活が叶った。

 

 「ご年配の方の中には、過去に食べた記憶がある方もいると思う。ぜひ当時のことを思い出しながら楽しんでいただきたい。若い皆さんには、飯田でささみの天丼が提供されていたこと、今、再び食べられることを知ってもらい、味わっていただけたらうれしい」と期待を寄せる。

 

 また、吉清の清水専務は「祖父の代では金万さんとの取引があったと聞いている。記念の年に再び一緒に仕事ができうれしく思う。天丼では、ささみの新しいおいしさ、楽しみ方を引き出してもらっている。今後も新鮮で良質な肉の提供を続けていきたい」と力を込めた。

  

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