天龍峡大橋、アーチがつながる 19年度開通へ期待膨らむ

南信州経済

[ 2017年 7月 31日 月曜日 15時50分 ]

アーチ部がつながった天龍峡大橋(飯田国道事務所提供)

 2019年度の開通を予定する、三遠南信自動車道飯喬道路の天龍峡―龍江インター(仮称)間(延長約4キロ)で、上部工架設工事が進む天龍峡大橋(仮称、橋長280メートル)のアーチ部閉合式が7月30日、天龍峡インター近くの休憩施設建設予定地で開かれた。舗装以外の橋りょう工事が完了するのは来年の夏から秋ごろが見込まれるが、天竜川を挟んだ川路、千代地区がアーチによってつながったことを記念し開催。行政関係者や地元住民らが参加し、工事の順調な進ちょくを目の当たりにし、早期の開通へ期待を膨らませた。

 天龍峡大橋は、名勝天龍峡に位置し、天竜川とJR飯田線を一気にまたぐ、高さ80メートルの鋼製上路式アーチ橋。名勝の景観に配慮した、扁平でスレンダーな形状や、景観に溶け込む「山鳩色」の塗装などの特徴を持つ。

 また、桁下には飯田市が天龍峡周遊路の一部として幅約2メートルの歩道を整備。これまでにない、高さ80メートルからの天龍峡の眺めは、新たな観光名所として、観光客の誘客など地域活性化への期待が大きい。

 上部工の架設工事はことし3月末にスタート。高さ約60メートルの鉄塔間に張り渡したワイヤーロープとケーブルクレーンを使い、工場で製造された橋りょうの部材を運び、組み立てていく「ケーブルエレクション架設工法」を採用し、天龍峡インター側、千代インター側それぞれ橋りょうの左右から、中央へと部材をボルトでつないでいった。

 部材は幅2メートル、高さ2・5メートル、長さ4メートルおよび10メートルで、重さは20~40トン。アーチ部分は全体で62の部材からなり、同月26日にすべての部材の組み立てが完了した。

 上部工の事業費は、飯田市による桁下歩道の整備を含め約65億円。

 今後、支柱、箱桁、床版と工事を進め、橋りょう工事の終了後、橋の取り付け部を整備し、天龍峡―龍江間の開通を迎える計画だ。

 式に出席した、三遠南信自動車道建設促進飯田市九地区期成同盟会会長(川路まちづくり委員会会長)の橋本國雄さん(75)は「天龍峡にアーチが架かった姿に、大橋の完成へ一歩近づいたことを実感した。多くの観光客に来てもらうためにも、天龍峡をしっかり周遊できる体制に整えることが重要。川路、千代、龍江と地区間の連携を密に取りながら、行政とも連携し、遊歩道のルートや案内板の設置など早急に準備を進めていきたい」と力を込めた。

 また、塚原浩一中部地方整備局長は「新たな観光拠点として地域の期待も大きい。安全、安心を確保しながら天龍峡大橋の19年度開通、三遠南信道全線の一日も早い開通に向け、事業を推進していく」と意気込みを語った。

  

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