飯田市が昨年7月から改築工事を進めてきた飯田市川路の日帰り温泉施設「天龍峡温泉交流館 ご湯っくり」が、8日にオープンする。
木造2階建て、延床面積約700平方メートルで、日帰り温泉「若返りの湯」、地元食材を使ったメニューを提供する食事処「そばの郷 農耕百花」、吹き抜けの休憩室、渓谷を見渡せる展望台、天気の良い日に食事ができるテラス席、会議や趣味の集いに使える多目的室がある。
温泉にはサウナのほか、龍角峰やつつじ橋周辺の渓谷を眺めながら天然ラドン温泉浴を楽しめる露天風呂を新設した。
休憩室と食事処の梁(はり)などは、道路拡幅のため解体した川路の古民家に使われていた古材を再利用したもの。天板が12センチと厚い食事処のテーブルは、天竜峡ホテルの前に植えられていたケヤキの木で作った。
食事処では天龍峡産のそば粉を使った各種そば、地元産野菜で作った天ぷらなどを提供する。
改修前と同じく70~80代の5人でつくる地元法人「農耕百花」(塩澤寛代表)が指定管理し、オープン後は天龍峡周辺の20人余が交替で勤務する。
農耕百花の役員たちは「素晴らしい施設になった。天龍峡の拠点施設として使いこなし、三遠南信道天龍峡大橋の開通後には年間4万5000人を迎えたい」と話している。
温泉は午前10時から午後9時まで。入浴料は大人500円、子ども250円(3歳児未満無料)。
食事処は昼(午前11時~午後2時)と夜(午後5時~同8時半)の営業。定休日は水曜。
8日は午前9時半からオープン式典がある。