天龍村でユズの加工作業進む

南信州経済

[ 2019年 12月 5日 木曜日 16時59分 ]

 天龍村特産のユズや茶の加工品製造、販売を手掛ける同村の合同会社「ゆずすけ」で、ユズの加工作業が終盤を迎えている。平岡の作業場では連日、15人余が手作業でユズをつぶして果汁を搾ったり、皮をはいだりしている。

 11月初旬にユズの受け入れを始め、村内を中心に周辺の阿南町や泰阜村、飯田市南信濃の農家からも集めている。20日ごろまでに例年並みの約25トンが持ち込まれる見込み。加工作業は25日ごろまで続くという。

 同社の宮澤直祐代表(63)は「生産者が減少する中、今年は小玉傾向も見られたが、例年並みの量を確保できそう」とほっとした表情を浮かべた。

 高齢化により収穫が困難になった畑に社員が出向いて収穫、搬送するケースが増えていて、コストや仕事量が増大。「量を確保していく上で大きな課題になっている」と危機感も口にした。

 同社は今年4月、村の第三セクター「天龍農林業公社」が加工部門を分社化する形で設立された。「100%ゆず果汁」をはじめ、「ゆず胡椒」や「柚子マーマレード」など、さまざまな加工品を製造販売している。

 他産地との差別化、味へのこだわりから、加工は手作業が中心。機械で搾れば果汁量を多く確保できるものの、苦味などが出てしまう可能性があるためという。

 宮澤代表は「手作業だと量は機械の6割ほどになるが、味を評価していただく声がある。一つの特長として知ってもらえたら」と話していた。

◎写真説明:手作業で行われるユズの加工

  

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