天龍村中井侍で一番茶摘み始まる

南信州経済

[ 2016年 5月 3日 火曜日 8時58分 ]

 県最南端の天龍村中井侍地区で1日、一番茶摘みが始まった。ことしは暖かい日が続いて霜害もなく、集まった生産者やその親族らは、すくすくと伸びた茶葉を丁寧に摘み取っていった。

 標高約290―400メートル、天竜川に面する急斜面に茶畑が広がる同地区は、霧や日差しをしっかり浴びて育つことから、県内で最も早く茶摘みが始まる産地として知られる。

 標高約400メートルの茶畑約10アールで茶を育てる柿下忠雄さん方では、親戚や手伝いを頼んだ地区住民ら13人が参加して午前8時前から作業をスタート。そろいの法被を着て一人一人が腰に籠を結び、先端から3枚の葉を摘み取る「一芯(しん)三葉」の方法で次々と摘み取った。柿下さんは「霜を心配したが順調に育った。例年よりも伸びの具合がいいと思う」と話した。

 この日、複数の農家で茶摘みが始まった同地区。収穫した茶葉は近くの工場で製茶し、地域の独自銘柄「中井侍銘茶」として自家販売する。

 中井侍地区の茶生産は、1973年に産地化を目指して本格化。多くの農家が在来種からやぶきたに品種を変え、生産振興を図っている。親戚や友人が各地から駆けつけ、助け合うのが慣例で、現在も十数戸が生産している。

  

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