飯田女子短期大学と洋菓子店「パティスリー マサ オオシマ」が共同開発した焼き菓子「みそランタン」が8日、飯田市鼎下山の同店で発売される。ビスケット生地にスライスアーモンドやキャラメルなどを載せて焼き上げる「フロランタン」に、信州みそを使用。6日、同市松尾代田の同短大で記者発表した。
県・大学地域連携事業の助成を受け、同短大食物栄養専攻2年生の授業「食品開発実習」で、地元産のみそを使ったオリジナルスイーツの製品開発に取り組んだ。同市大通のマルマンが製造する無添加信州みそを使い、学生39人が8グループに分かれて1品ずつ作成。
みその市場拡大や製品開発などに取り組む任意団体「みそ大学」学長で、同社社長の林隆仁さん(63)のアドバイスを受けながら開発に取り組み、パティスリー マサ オオシマのオーナーシェフ、大島正勝さん(41)が1品を選んで商品化した。
みそランタンは、ビスケット生地に載せたキャラメル部分に白みそを配合。みそで甘さが引き立ち、アーモンドの香ばしさやビスケット部分のさくさくとした食感が特徴だ。
大島さんは「初めに試食した時、おいしくてびっくりした。フロランタンは手間が掛かるが、簡単な工程の物よりおいしい。アーモンドの食感や口にした時のみその香りがよく、学生が作ったということで感心した」と語った。
林さんは「授業では、菓子に適したみその種類を学生に説明した。みその加工品開発に目を向けている中で、学生さんに作ってもらえるということで全面的に協力させてもらった」と振り返った。
みそランタンの開発グループの森谷麻衣さん(20)は「女性や子ども、高齢者など幅広い世代に楽しんでもらいたいと作った。本当に商品化できると思わず、すごく感動した」と話していた。
菓子は同店のほか、17日に行われる同短大卒業式でも販売する予定。