工業技術試験研究所で食品系試験室整備

南信州経済

[ 2019年 6月 14日 金曜日 15時56分 ]

 産業振興と人材育成の拠点「エス・バード」(飯田市座光寺)に構える公益財団法人南信州・飯田産業センターの機能で、工業技術試験研究所に「食品系試験室」を整備し、本年度から本格稼働となっている。食品分析、調理、食品試作、食品評価の4室を備える。新商品の企画から加工、評価まで一貫して支援する体制を整え、食の安全安心にもつなぐ拠点づくりが進む。

 同市上郷別府にあった南信州・飯田産業センターの機能移転に伴い、工業技術センターの名称を工業技術試験研究所に改めた。

 航空宇宙から伝統産業までの幅広い産業振興と人材育成を掲げるエス・バードは、飯田下伊那14市町村で構成する南信州広域連合が県から旧飯田工業高校の建物を譲り受け、改修整備。ことし3月に完成した。研究所は体育館に隣接す道場周辺に入居する。

 研究所では金属や有機物などの機器分析・測定、電磁環境適合性(EMC)試験、航空機の装備品などの性能や安全性を調べる環境試験、食品関連の4分野を中心に動かす。

 うち食品関連分野は本年度から新たに加わり、食品分析室には味覚センサーや、食品のかたさなどを測定できるレオメーターを導入。安全性や品質、原料の特性を評価し、風味・食感の測定が可能といい、試作や開発に関する幅広い相談に応じる。指定管理者の南信州広域連合が整備し、指定管理者の南信州・飯田産業センターが運営する。

 2020年4月施行の改正食品表示法への対応や、食品衛生管理の国際基準「HACCP(ハサップ)」の義務化に向けたセミナーの開催を計画し、食品系研究室には相談窓口も設ける予定。

 地域資源を活用した機能性食品の開発も視野に入れる。涌井正浩所長(72)は「特色ある地域の既存食品の基礎技術をさらに発展できるよう支援し、また企業と連携し大学を巻き込むなどして商品開発を進められたら」と話した。

 一方、航空宇宙分野では着氷試験機、防爆試験機を整備する。防爆は国内唯一の設備で、それまでは米国などで受けていた試験が国内でも可能となり、開発コストの低減につながる拠点として注目される。燃焼試験機も導入し、7月ごろに稼働する見通し。

◎写真説明:食品分析室に整備した味覚センサー

  

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