花き流通施設から和秀が撤退へ 飯田市卸売市場

南信州経済

[ 2014年 9月 13日 土曜日 9時57分 ]

 飯田市地方卸売市場(同市松尾上溝)の一角にある市の花き流通施設で昨年12月から試行的に花きの卸売業務を始めた「和秀」(本社・大阪府豊中市)の飯田支店が、業績不振を理由に9月末で撤退することが分かった。

 12日の市議会産業建設委員会協議会で市商業・市街地活性課が説明した。試行業況によっては県許可による本格的な卸売業の再開も見据えていたが、10カ月足らずでの撤退。再び同市場内から花き流通の機能が消える。

 同市場は市が1970(昭和45)年に設置した。一昨年6月に同市場花き部(当時)の元卸売業者が破産を申請し、卸売業務を断念。飯田下伊那の生産者組合や買受人となる生花商組合からの要望も受け、市は花き専門の卸売機能の再開を検討し、申し入れがあった和秀の試行的実施を決めた。

 同課や同支店によると、試行後の営業実績は当初の見込みと大きくかい離。花き部が閉鎖されてから1年半の間に、地元の生産者や小売店は他社との取引関係を形成しており、同支店への変更も予想通りには進まなかったという。取引開拓に努めたが、物流の多様化や業者間競争などもあり、月平均売上高は同社の当初試算の2割程度、営業停止直前の元卸売業者と比べても1割にとどまった。

 5月に和秀の親会社が支店の撤退を指示。最近の天候不順などによる業界環境の悪化もあり「収益の赤字脱却が見込めない」と判断、先月30日付で牧野光朗市長にも9月末で撤退する決断を伝えていた。

 花き流通施設を管理する同課は「まずは花き生産者や生花商組合、卸売市場の関係者らに説明し、今後の対応について話し合いたい」としている。

  

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