市田柿 かぶちゃん農園破産の影響懸念 飯伊の農地は40~60ha

南信州経済

[ 2018年 10月 3日 水曜日 15時08分 ]

 2日に破産が明らかになったかぶちゃん農園(鏑木武弥社長)=飯田市川路=に柿を供給している関連会社管理の柿畑が飯田下伊那地域に40~60ヘクタールあると見込まれていることが、県やJAみなみ信州の推計で分かった。実際に収穫している飯伊の結果樹面積約500ヘクタールに対して1割ほどになる計算だが、収穫に至らない幼木の畑が多いとみられ、関係者の間では生産面の影響以上に、荒廃地化を懸念する声が広がっている。

 かぶちゃん農園は、同じ鏑木氏が社長を務めるグループ企業のかぶちゃんファーム(同市川路)や飯田市内の2事業所から柿を買い取り、市田柿を製造していた。

 農園破産の影響が、生産柿を全量提供しているファームに及ぶとする見方が強く、県南信州地域振興局農政課は2日午後、緊急時に備える目的で飯伊6市町村や県農地中間管理機構の担当者と情報交換した。

 状況把握の趣旨で、ファームが管理する農地面積を40~50ヘクタールと推計。農地の貸し借りを仲介している同機構を介したり、個別の契約で遊休農地を貸与している個人契約が多いとする状況を共有した。

 一方、市田柿のブランド化を推進するJAみなみ信州は、独自調査でファーム管理の農地を約57ヘクタールと推計。うち約40ヘクタールを個人契約の農地と見ている。

 ファームの事業継続が困難となった場合、生産者に影響が及ぶと判断し、対応の検討を始めた。

 田内市人組合長は取材に「取引で負債はないが、関係農家が多いことを心配している」と指摘。農家への影響軽減や荒廃地化への懸念、農地維持の観点から「出荷先に限らず、同じ地域で市田柿を生産している農家が手を取り合い、乗り越えることが重要。我々JAが担うべきことだと考えている」とし、何らかの支援に乗り出す考えがあることを示唆した。

 風評被害の広がりも懸念。「ブランド向上にかぶちゃんが果たした功績は大きいが、今回のことで傷が付くのは残念。精いっぱい良い市田柿を作り、ブランドの維持、向上に努めるしかない」と話した。

  

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