既存の枠組みにない新しさを 三遠南信しんきんサミット

南信州経済

[ 2017年 11月 20日 月曜日 16時26分 ]

講演する中田氏

 東三河、遠州、南信州地域の9信用金庫による「第10回三遠南信しんきんサミット」が18日、浜松市中区のホテルクラウンパレス浜松で開かれ、リニア中央新幹線開通後の東海道新幹線など3項目について尋ねた「三遠南信に関するアンケート」の結果報告、日本の構造研究所代表で元横浜市長の中田宏氏の基調講演「地域経済の活性化」、愛知大教授で三遠南信地域連携研究センターの戸田敏行センター長の地域解説があった。

 中田氏は「三遠南信という言葉はもちろん知らなかったが、鈴木康友浜松市長によると非常によく連携しており、3圏域でそれぞれ得意なものを合わせて売り込んでいると聞き、いい取り組みをしていると思った」と地域連携に対する印象を語った。

 講演は政治家の視点から「投資と財政の健全化、住民参加」の関係を軸に進め、横浜市長時代に行ったごみの削減、全国に広がったクールビズを例に「行政は住民の協力が得られる仕組みをつくり、1円でも多く借金を減らしながら、次の展開を進められるかがポイント」と強調した。

 地域の活性化は「違う課題とどう向き合い、地域資源を活用するかだ」とし、三遠南信連携については「端っこ同士の地域による、各県とは違った取り組みが大いに発展することを祈る。住民参加型の仕組みづくりと実践が重要」と説いた。

  ◇  ◇

 戸田さんは10月に浜松市で行われた三遠南信サミットの論点、東京―大阪間のスーパーメガリージョンやライフステージの多層化、流域圏、越境の各視点からみた三遠南信地域、新ビジョンの方向性について解説した。

 サミットの中で議論されている広域連合の設置、連携中枢都市圏の意義を説明し、「変化は端から生まれる。生活がつながるため行動となり、既存の枠組みがないため新しさを生み出す。共通性があり異質であるため、文化創造にもつながる」と可能性を語った。

 サミットを続ける信金に対しては「越境政策はなかなかできないが、地域に根ざした信金同士の連携は非常に大きい」と今後の展開に期待した。

 後半では鉄道と道路を走れる新交通システム「デュアル・モード・ビークル」、高速道パーキングエリア利用者の一時退出によるにぎわい創出、遠州で盛んな軽トラ市を使った災害対応の可能性にも触れた。

  

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