昼神温泉源泉で食品開発

南信州経済

[ 2016年 1月 27日 水曜日 9時53分 ]

 阿智村商工会内の食品開発事業実行委員会(小松敏明代表)は、昼神温泉の源泉を利用した食品3品の試作品を開発した。プリンとジャム、焼肉用たれの3品があり、このうち焼き肉のたれは温泉の効能により肉を柔らかにする効果があることが明らかになった。

 昼神温泉の源泉を利用した商品は、これまでミストなど化粧品、美容品、入浴剤があったが食品は初めて。県の元気づくり支援金事業を活用し、商工会内に実行委員会を設けて検討。開発は村内企業のちさと東が手掛けた。販売は4月以降に村内の事業所を通じて行う予定だ。

 当初は、中馬そば街道事業に関連したそば振興のためにめんつゆとしての活用を検討。アルカリ性が強い性質を生かしてだしをとることを想定したが、硫黄臭など温泉独特の香りがネックとなり方向を転換した。

 開発した商品のうちプリンは、濃厚で滑らかな口当たりが特徴な高級プリン。卵を使って硫黄臭を中和した他、星型の金粉と黒いカラメルソースをかけて味わう星をイメージした商品だ。卵は村内生産の有精卵を使用しており、商品化後も1日数個限定のものになる予定だ。一方、ジャムは練乳に近い状態のミルクジャム。パンなどにつけて味わえる他、紅茶やコーヒーに入れても楽しめる。

 焼き肉のたれは、カレーの大原屋が味付けを監修。試食会で「肉が柔らかい」と声が上がり、県工業技術総合センター食品技術部門で物性試験を行ったところ、科学的にも肉を柔らかくする効果があることが証明された。

 通常のたれとして使用できる他、肉を仕込む際にたれをつけてもんでから焼くと肉が柔らかくなる。開発したちさと東によると「温泉を利用して肉を柔らかくする食品や調味料は昼神温泉がおそらく初めて」とのこと。旅館内の料理での利用、介護食などでの利用など幅広い用途が見込めそうだ。特許出願も視野に入れている。

 小松実行委員長は「当初の予定とは違ったが思わぬいいものができた。肉を柔らかくするたれについては科学的な根拠を示すことも実現した。温泉を食品に利用する事例はあまりない。これを通じて昼神温泉を盛り上げたい」と話していた。

  

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