松川町でダム利用の発電所起工式

南信州経済

[ 2019年 11月 23日 土曜日 13時50分 ]

 県が管理する片桐ダム(松川町上片桐)に建設する「くだものの里まつかわ発電所」と、小渋第2発電所(同町生田)構内に建設する「小渋えんまん発電所」の起工式が22日、小渋第2発電所で行われた。県や地元の関係者らが出席して工事の安全を祈るとともに、地域に親しまれ、地域振興に寄与できるよう願った。いずれも2021年の運転開始を目指す。

 くだものの里まつかわ発電所は、片桐ダムの未利用の放流水を利用して発電する。最大出力は380キロワット、年間発電量は210万キロワットで、約580世帯分の電力を発電することができる。総事業費は6・23億円。

 小渋えんまん発電所は、小渋第2発電所で使用している機器冷却水の未利用エネルギーを利用して発電を行う。最大出力は199キロワット、年間発電量は110万キロワットで、約320世帯分の電力を発電する。総事業費3・93億円。

 いずれも建物が周辺環境に溶け込むよう配慮。油を用いない発電機器を採用して漏油による環境汚染を防ぐほか、自立運転機能を備え、災害発生時に発電所単独での運転を可能にする。

 安全祈願祭に続いて行われた起工式で、県企業局の小林透公営企業管理者は「2つの水力発電所が地域の皆さんに末永く親しまれるよう誠心誠意取り組んでいく。脱炭素という新しい時代の課題に対し、正面から果敢に挑戦し地域発の電気事業を展開していく」とあいさつ。宮下智博町長は「世界中でSDGsをはじめとした持続可能性に注目が集まる中、松川町に持続可能な自然エネルギーの発電所ができるのはありがたいこと」と述べた。

◎写真説明:名称プレートの除幕

  

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