松川町のサクランボ農園が安全宣言

南信州経済

[ 2020年 6月 9日 火曜日 15時45分 ]

 サクランボ狩りシーズンに合わせ、町と南信州まつかわ観光まちづくりセンターは8日、町のガイドラインに沿った感染対策を行う観光農園に「ウィズコロナしっかりやっとるでな宣言」を交付する事業を開始した。

 交付するのはA2判のポスター2種類。赤いハートマークに「しっかりやっとるでな宣言」と書かれたポスターは、ガイドライン順守など8項目の取り組みを掲載した。

 もう一方は、来場者へ感染予防に協力を求める内容。赤い円に手指の消毒や距離の確保など6つの対策を記し、各施設に沿った行動をするよう呼び掛ける。

 町内22軒のサクランボ農家は、専門家によるオンライン講義を受け、すでに5~10軒が受け入れへの準備を進めている。残る農園も感染対策をして宣言書の交付を受ける見通し。

 密を避けるため、全農園とも完全予約制。距離を確保するために同一ハウス内の入場人数に制限をかけるほか、摘み取る場所と食べる場所を変え、種の吐き出しや処理などにもルールを設ける。その場で食べずに持ち帰りとする農園もある。

 小学生以上2400円(未就学児は半額)で食べ放題。時間は30分だが、感染対策で時間を要するため柔軟に対応する。摘み取り体験は500グラム持ち帰りで1500円。

 予約申込みは各農家へ。観光まちづくりセンターを通じた予約受け入れは行わないが、まつかわ旅の案内所と観光サイト(dannsuki.jp)で、各農家の受け入れ形態や連絡先、場所などを案内する。

  ◇  ◇

 松川町のサクランボ狩り受け入れ農家22軒でつくる「信州まつかわくだもの観光協会さくらんぼ部会」は5月1日、部会を通したバスツアー(団体客)とマイカー(個人客)を受け入れず、ふるさと納税や直接販売などの出荷で対応する方針を決めた。

 その後、中京圏での緊急事態宣言解除などを受け、一部の農園で「県外客を含めた個人客を受け入れたい」という動きが現れ始めた。

 町と観光まちづくりセンターは、根本的な対策がされるまでの期間(ウィズコロナ)でも最大限安全を確保した観光事業を実現しようと、感染症対策のガイドラインを設けることにした。

 町出身の免疫学専門家の指導を受け、サクランボ農家で打ち合わせを重ねて内容をまとめた。ガイドラインは今後、宿泊業や飲食店、他の果物狩り用にも作成していく。

 宮下智博町長は「町主導では、ここまで早く対応できなかった。早い対応ができたのは、観光まちづくりセンターがあったからこそ」と感謝した。

 さくらんぼ部会の宮下荘一部会長は「前のめり対応ではいずれ問題が出て、あっという間に情報が拡散されてしまう。リスクがある中でも、しっかりとした対策をした上、お客さまの要望に応えていくことが必要だ」と語った。

◎写真説明:松川町の観光農園で宣言へ

  

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