松川町のヴァンヴィが蜂酵母シードル開発

南信州経済

[ 2019年 7月 12日 金曜日 16時38分 ]

 松川町大島でシードルやワインの開発・販売を手掛ける「VinVie(ヴァンヴィ)」が、蜂から抽出した酵母を用いた2種類のシードルを開発した。いずれも乳酸によるスッキリとした味わいや独特の香りが特長で、同町産リンゴを原料に委託醸造。21日に東京で開かれるシードルイベントに出品後、今月下旬から販売する。

 11日に飯田市内でお披露目会を開いた。蜂酵母は発酵過程でアルコールと乳酸を作るのが特徴で、新商品はアシナガバチとマルハナバチから抽出した酵母をそれぞれ用いた。蜂酵母をシードルに用いるのは「世界で初めて」(同社)という。

 「アシナガ」酵母の商品は、リンゴは紅玉がベース。蜂蜜のような華やかな香りが特長で、引き締まった酸味とのギャップも楽しめる。一方の「マルハナ」酵母の商品は、主にリンゴのピンクレディーを使用し、リンゴの風味を生かしつつ、バニラやスパイスの香りと、やさしい酸味も魅力とする。

 開発は昨年夏、醸造担当の竹村剛さん(44)と、蜂酵母の国内販売ライセンスを持つ企業関係者との出会いがきっかけ。他のシードルとの差別化も図ろうと試みただけに「市場の反応が楽しみ」という。今後はリンゴの品種を変えての開発や改良も見込む。

 同社は昨年4月に果樹農家や醸造家らで設立し、秋に定番銘柄の「VinVieシードル」の販売を始めた。2020年を目途に自社醸造所の開設を目指している。

 社長の竹村暢子さん(47)は「蜂酵母など新たな商品展開も通じて、シードルへの関心や愛好者の裾野を広げたい。南信州を起点にシードルが当たり前の文化になればうれしい」と話した。

 アシナガ、マルハナそれぞれで約250リットルを醸造。一般向けには、750ミリリットル(税別2000円)と375ミリリットル(同1200円)で計1000本を販売する。

 21日に都内で開かれる「東京シードルコレクション2019」で披露し、今月下旬から飯田下伊那の酒販店などで取り扱う。

 問い合わせはヴァンヴィのホームページ(http://www.vinvie.jp)へ。

◎写真説明:蜂酵母シードルを発表した社長の竹村暢子さん(右)と竹村剛さん

  

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