根羽村坂町の古民家再生ゲストハウス「まつや邸」が27日、オープンする。5月6日までの期間中、村内外の来場者を湯茶やコーヒーでもてなす。1日には「令和絵はがき教室」も開催。老若男女、村内外問わず誰もが立ち寄る憩いの場にしていく。
古民家は、中馬街道の宿、郵便局、結婚式場などとして利用された築130年の木造3階建て。2016年12月から、根羽村を応援する企業CRAZY(東京都墨田区)が地元の工務店などと協力して改修した。
運営するのは、昨年12月から村にIターンしている杉山泰彦さん(27)有希さん(28)夫妻。泰彦さんは、同社の関連会社WHEREの社員で、地域おこし協力隊の企業版「地域おこし企業人」として村の地域振興に携わる。一方の有希さんは、村の移住コーディネーターとして移住相談や紹介業務も手掛けている。
「根羽村の日常は、都会から来た人にとって非日常。地域の方々と村の暮らしを体験する場にしたい」と泰彦さん。オープンに向け「まずは、村の人同士が気軽に集まって話し合う場所にしたい。村の人とつながることで、外から来た人に本当の村のいいところを知ってもらえる」と話す。
1日午前10時から、飯田下伊那各地で絵手紙の普及に取り組んできた鈴木伸治さんを講師に絵手紙教室を開催する。参加費は200円。今後も月1回程度、村内外問わず参加できるワークショップを開催する。
夜間は、1棟貸しの宿泊施設として利用。宿泊料は、施設使用料1万円と寝具代(1人5000円)。基本素泊まりで、別途バーベキューや朝食作りなどのメニューも用意。村民を講師にした農作業や川釣り、猟などの体験もできる。
連休中はすでに宿泊予約でいっぱいの状態。今後、ホームページ(nebamatsuya.localinfo.jp)でも予約を受け付ける。問い合わせは杉山さん(080・4160・1991)へ。
◎写真説明:都会と村をつなぐゲストハウスへ