JAみなみ信州は21日、同JA桃の主力品種「あかつき」と「白鳳」の初出荷を行った。同JA営農部によると、7月に入って以来続く長雨による日照不足から、糖度は平年を下回るものの食味の良いものが出ているという。
この日、飯田市上郷黒田の「いいだ果実選果場」には、あかつき12ケース(1ケース・9キロ)、白鳳4ケース、松川町大島の松川インター選果場にはあかつき9ケースが持ち込まれ、選果作業後、同JA直売所に送られた。
同JAの中生桃出荷のピークは7月末から8月上旬で、中京の市場をメインに関西や九州、関東へも出荷する。出荷量は約700トンを見込み、このうち約3割の220トンを、ふるさと納税返礼品や同JA農産物総合DMセンターの予約販売が占める。
同JA営農部桃チーフの原章郎さん(28)は「長雨の影響を心配したが、今日出てきたものはしっかりとした果肉で安心した。糖度や色付きには収穫前の日照時間が大切」と、今後の天候に期待。販売課の松重恵佑さん(28)は「生産者の方は良いものを出そうと懸命に努力していただいている。販売面で少しでも農家所得の向上に貢献できるよう、しっかり売っていく」と話した。
◎写真説明:桃の主力品種「あかつき」の選果作業