泰阜の農家が野菜つめあわせネット販売

南信州経済

[ 2019年 7月 24日 水曜日 15時12分 ]

 泰阜村金野の果樹農家松下紀子さん(62)が、化学肥料や農薬を使わずに自家栽培した夏野菜10種類ほどを詰め合わせ、インターネットで販売を始めた。エントリー方式の数量限定。鮮度にこだわり、登録者に配達希望日を聞きながら収穫したその日に箱詰めして発送する。初の取り組みながら、すでに東京を中心に5件程のエントリーがあった。松下さんは、「もともと家庭菜園なので量は確保できないが、少しでも多くの人に、土にこだわり、無農薬で栽培した野菜を食べてもらえたら」と話す。

 子供のアトピーをきっかけに、健康に対する「食」への意識を高めたという松下さん。健康を考える上で、「やはり口から摂取するものは重要」と安心安全な農産物づくりに力を入れ、8年ほど前から無農薬で化学肥料を使わない野菜栽培に取り組んでいる。

 「土がしっかりしていれば、病気にも虫にも強く育つ」と、ぼかし(米ぬか発酵微生物)、焼きもみ殻、灰(ナラの木)、炭(剪定した果樹の枝)などを混ぜ合わせた独自の土壌をつくり栽培。自家用の他、一部を近くの直売所などで販売してきた。

 「安心安全な農産物をより多くの人に知ってもらいたい」と新たな取り組みを模索する中、同村の元地域おこし協力隊で、退任後村内で出張型整体や農家の販路開拓などビジネスコンサルタントも手掛ける橋本真利さん(40)が協力。情報発信やエントリーの受け付けなどインターネット環境を整備するなど、協業体制を築いた。

 橋本さんは「農産物をつくる手間暇に対し、価格が見合っていないという思いがある。付加価値の高いこだわりの農産物を、求めている全国の人たちと見合った金額でマッチングできたら」と、ネット販売を企画。個別の野菜ごと注文をとる形にすると農家の負担が大きくなるため、農家主導で、その時々に用意できる新鮮な野菜を詰め合わせて送る形式を採用した。

 松下さんは「自分にできない部分を補ってもらった。あとは一生懸命つくった野菜を多くの人に楽しんでもらうだけ。食から健康を考える1人でも多くの人にお届けできたら」と力を込める。

◎写真説明:多彩な野菜を詰め合わせる松下さん

  

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