泰阜村で柚餅子の加工作業が最盛期

南信州経済

[ 2020年 1月 10日 金曜日 15時29分 ]

 泰阜村特産のユズを使った伝統食品「柚餅子(ゆべし)」の加工作業が最盛期を迎えている。田本の柚餅子生産組合は、連日280個余りの柚子を加工。昨年12月上旬に始めた作業は2月末まで続くといい、干し上がった柚餅子の販売は同月中旬ごろからを見込んでいる。

 柚餅子は、柚子の中身をくり抜いて、みそ、ごま、くるみ、米粉などを詰めて蒸し、1カ月ほど乾燥させる加工食品。同組合によると、その歴史は古く江戸時代までさかのぼり、年貢を納めた祝いに開く「くれ木祭り」で、酒のつまみにしていたという。

 組合は1977(昭和52)年に加工場を設け、それまで自家用や贈答品用として作っていたものを量産化し、販売を始めた。例年約1万個を加工、販売しており、今季も同程度の数を見込んでいる。

 ほぼ例年通り、11月上旬から約1カ月かけ、管理する500本余の木から収穫。今季は1本当たりの実なりが例年より少なかったものの、1個1個の玉伸びは良く、大玉傾向だったという。

 自家用時代を含め約60年間作り続ける松下良子さん(80)は「大きく立派なユズがとれた。良い柚餅子ができそう」と期待した。

 「地域に伝わる大切な食文化。細々とでも守り続けていきたい」とも。4年ほど前から長男の妻八千代さん(59)が「お母さんが長く続けてきた味を大切にしたい」と本格的に加工作業に携わっている。

 「ありがたいこと」と顔をほころばせた良子さんは「栄養満点の保存食品」と力を込め、「自然災害が各地で起きているが、災害時の非常食としても適している。し好品にとどまらず、そうした分野にも広がっていったら」と話していた。

◎写真説明:ユズを加工する良子さん(右)と八千代さん

  

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