浜松市で三遠南信サミット開く

南信州経済

[ 2011年 10月 25日 火曜日 8時16分 ]

三遠南信サミット開会式 今回で19回目を迎える「三遠南信サミット」は24日、浜松市のアクトシティ浜松を主会場に開かれた。全体会では元国土交通省事務次官で現在、芝浦工業大学大学院教授を務める谷口博昭さんが基調講演し、地域基盤、産業集積などの形成を目指す4つの分科会を開催。今回は地域の大学が連携・交流について意見交換する「三遠南信大学シンポジウム」が初めて開かれ、各大学が得意分野を生かし、連携する中でニーズに対応していくことを決めた。

 

 遠州、東三河、南信州の県境3地域の一体的な振興について地域住民、大学、研究機関、経済界、行政が一堂に会し、議論を深めている同サミット。2008年3月に策定した「三遠南信地域連携ビジョン」の推進を目指し、ことしで7巡目に入った。今回は27市町村の首長、議長、48商工会議所・商工会の会頭、会長など約500人が参加。「融合、新たなステージへ」をテーマに、連携ビジョンで掲げる地域の将来像を実現するため、次のステップに向けて課題と解決策を考えた。

 

 新たに伊那市がオブザーバーとして加わった全体会冒頭、開催地を代表して鈴木康友浜松市長は東日本大震災を受け「防災に対し大きく考えさせられることになった。さまざまな連携を図る中で、三遠南信自動車道の早期開通を推進し、県境を越えた将来の大きなビジョンに向け取り組みたい」と述べた。引き続き、谷口さんが「三遠南信の新ステージに向け」と題して、経験を生かした具体的な内容で講演し、分科会は中部圏の中核となる地域基盤の形成や中山間地を生かす流域モデルの形成などテーマ別に意見交換した。

 

◇   ◇

 

 全体会に先立ち、午前中に開かれた圏域で活動する住民団体による意見交換会「三遠南信地域住民セッション」では、3巡目に入ったことしからは、3年間にわたり連携を形にして活動資金を稼ぎながら自立・継続することを主眼に置いて連携プロジェクトを進める。

 

 その上で「ローカル商社プロジェクト」と題し、市民レベルの社会的事業の連携を進めようと、地産地消連携、歴史文化の観光交流・エコツーリズム連携、市民連携の情報交流の3グループに分かれてそれぞれ意見交換した。約70人の各地域住民が参加したうち、地産地消のグループでは、天龍村柚餅生産組合の関京子さんが、商品化から販売までの苦労を紹介。「最初は都内へPRに行ったが、車社会になってからは観光客が訪れるようになり、それをうまく活用して地元でPRするようになった」とし、「歴史的文化には食文化が共にある。これを次世代に引継ぎ、広い地域に広めていきたい」と述べた。またNPO法人三遠南信アミの中野眞さんは農家連携によって信州の食文化を浜松へ伝える活動を紹介した上で「新しい時代の塩の道を作っていく時期になったのではないか」と提案。三遠南信自動車道の開通を見据え、山間部を中心とした連携の深まりを促進、期待する声が多い中で情報収集力やブランド力の向上を促進、期待する声が多かった。

  

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