知の拠点・飯工高で安全祈願祭と起工式

南信州経済

[ 2016年 10月 31日 月曜日 15時16分 ]

003知の拠点

 旧飯田工業高校(飯田市座光寺)施設を活用し、産業振興の機能集約を図る南信州広域連合の「知の拠点」構想で、来年4月の信州大学航空機システム共同研究講座の開講に向けた第1期工事の安全祈願祭と起工式が10月30日、同校体育館で開かれた。概算事業費18億9100万円をかけて、2019年3月までの段階的な整備改修を見込む大型事業が本格的に動き出した。

 飯田下伊那の首長や国・県会議員、県や信大の関係者など約70人が出席した。広域連合長の牧野光朗・飯田市長は「信大講座は知の拠点の重要な柱の一つで、航空機システム関連の人材育成や研究開発の拠点。リニアを見据えた国のナレッジ・リンク構想の一翼も担い、広く全県へ効果を波及させたい。将来に大きな花を咲かせるべく倍旧の力添えを」と呼び掛けた。

 同広域連合は9月16日付で、校舎施設3棟の無償譲渡を受ける契約を所有者の県と締結。第1期工事は来年3月までで、エアコンやエレベーターの設置、トイレの改修・増築などを予定する。設計を含む事業費約3億3000万円は全額が国の地方創生加速化交付金。氷結試験設備も同交付金の約1億円を得て導入する。

 来年9月ごろからは第2期工事として、主に南信州・飯田産業センター(同市上郷別府)の機能移転に関わる整備を進める方針。国や宇宙航空研究開発機構(JAXA)の試験研究施設などの誘致も目指し、計画が具体化しだい、県と施設活用の協議を進める。

 広域連合主催の起工式で来賓の宮下一郎衆院議員や吉田博美参院議員は「リニア時代に全国から人が集まる研究開発の拠点。国の産業政策のモデルにしてほしい」、「県内は北高南低と言われて久しいが、リニアで(南に)光が差す。次世代を見据えた先見性ある産業振興を進めてほしい」と期待を込めた。

 小池清県議は「若い皆さんが当地で夢を描ける取り組みが始まる。リニア時代に向け、地域全体が大きく飛躍するための施設とせねば」、県産業労働部の石原秀樹部長は「産業振興の拠点づくりを県も強力に支援する。地域の特徴や強みを生かした産業づくりを進めたい」と述べた。

 先立つ安全祈願祭は建築、電気、設備の各工事を施工する原建設、石田電気工事、飯田工業の3社で挙行した。

  

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