製造業4社が合同成果報告

南信州経済

[ 2012年 3月 19日 月曜日 9時24分 ]

 飯田商工会議所が事務局を務め、多摩川精機、シチズン平和時計、オムロン飯田、三菱電機中津川製作所飯田工場の4社で進める改善研究会は15日、同市上郷別府の地場産業センターで2011年度合同成果報告会を開いた。各社が1年間にわたり努めてきた改善点や活動の経緯を発表形式で振り返り、終了後に社長や工場長など代表者が講評した。

 1996年に始まった同研究会。改善マン育成や各社改善活動の活性化に寄与することを目的に、持ち回りの改善職場で実際に活動に励み、勉強会や現場実習を通じて生産性向上や生産技術力の研鑽を目指して研究活動を進めている。

 約140人が参加した報告会では、シチズン平和時計が改善実習結果にあたる「時計部品の誤発送撲滅」について報告したほか、3社が事例発表を実施。「実践的な内容を身に付けることができた」「事業内容や企業風土がまったく異なる他社をみることができ刺激になった」などの成果が伝えられ、課題点も含め次年度の活動方針が示された。

 講評で、シチズン平和時計の片桐弘取締役は「異業種他社の実際の現場に入ることは大きい。さまざまな経験が成果につながり、改善マン育成の1つの手段として研究会を活用していきたい」、オムロン飯田の長谷部和宣社長は「強い会社は開発力と生産技術力、製造技術力のバランスがよい。製造現場でできることは限りがある。改善を続けることで製造技術力が向上し、ひいては生産力そのものが強くなっていく」と述べ、飯田地域を全体から見た上で同研究会の意義を強調した。

 多摩川精機第1事業所の熊谷隆志所長は修理などオーバーホール分野に着目しながら「製品の一生を考え、いろんなステップで事業として成り立つことが日本で生き残る道」と指摘。「独自の方法をあみ出し、一番合致するシステムづくりを改善を手本として進めていきたい」と述べた。三菱電機中津川製作所飯田工場の小笠道夫工場長も研究会を通じた交流の重要性を指摘した上で「資源がない日本でのモノづくりは、働く力や知恵を出して頑張るしかない」とし、将来的に定年退職する年齢が延長していくことを見据え「安全をテーマに、高齢者でも楽に仕事ができるような改善も検討してもらいたい」と要望した。

  

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