豊丘村が来年4月のオープンを目指す道の駅の整備計画で、村は20日、名称が「道の駅 南信州とよおかマルシェ」に決定したと発表した。計画だと本年度中に設計が完了し、来年度から建築工事に着手する。
名称を募ったところ、全国から193点が集まった。開設準備委員会が選考に当たり、高森町下市田の宮下淳さんが応募した作品を最優秀賞に選び施設名に決めた。宮下さんは、豊丘村を中心とした地域の食材がそろうことからフランス語で「市場」を意味するマルシェを付けたという。
道の駅統括支配人の高木信康さん(48)は「『とよマル』の愛称で親しんでもらえるのでは」と期待した。
最優秀賞のほか優秀賞3点、特別賞2点を選び、来年4月に予定するオープニングイベントで表彰する。
計画する道の駅は、ショッピングセンター協業組合が運営するスーパー「パルム豊丘」(神稲)との一体型店舗。竜東一貫道路沿いに構え、村は道の駅登録を目指して整備する。
計画によると、食料品や日用品を扱うパルムを移転し、道の駅機能に農家レストランや農産物直売所、パンやアイスの加工施設などを併設する。テナントはパルム、クリーニング店、喫茶店の計3店舗。
林里地区の中央保育園近くに設置する。開発面積は約2800平方メートルで、用地は村が全て取得する方針。乗用車約100台分、大型車6台分の駐車場を整備するほか、電気自動車(EV)やコンセントから充電できるプラグインハイブリッド車(PHV)に対応する急速充電器を備える。総事業費は8~9億円を見込む。
施設を運営する新法人は株式会社を想定し、現在は開設準備委員会が中心となって計画を進める。年内の設立を目指す株式会社名は「豊かな丘」と決まっている。