豊橋市内で三遠南信サミット開く

南信州経済

[ 2009年 11月 16日 月曜日 10時32分 ]

 三遠南信サミットは13日、豊橋市内で開かれ、全体会、分科会を通じて圏域の将来的な方向性を探った。分科会は道、技、風土、山・住の4つに分かれて議論を深め、特に道分科会は「地域基盤形成による人・もの・情報の流動促進」のテーマで意見交換し、注目されるリニア中央新幹線の飯田駅設置に期待する声も上がるなど、三遠南信自動車道も含め、交通網整備の促進に向け積極的なアピールの必要性を確認した。

 佐原光一豊橋市長がコーディネーターを務めた「道」分科会では、南信州地域における三遠南信自動車道の整備状況とその効果について報告。飯田市議会の中島武津雄議長はエコをキーワードとした環境モデル都市の観点から「水を守り、下流域に供給するなど、上流域としては環境で貢献していきたい」とし、さらに「縦軸が不足している地域において三遠南信自動車道は背骨になる大切な道路。リニア飯田駅設置にも取り組み、2025年に道と駅が同時開通するよう地域全体で取り組んでいきたい」と述べた。

 この意見をきっかけに話題がリニアに集中すると、天竜商工会の平賀丈太郎会長は「大変興味がある。飯田駅ができる可能性はあるのか」と質問。「車両は豊川で作ることになるだろう」などの意見も出るなど、駅設置実現に期待する声が上がった。飯田商工会議所の宮島八束会頭は前日松本市で開かれたリニア説明会の内容を紹介した上で「Bルートを主張する長野県が全国の標的になるなかで、なかなか県を割っての主張は難しく、静かな形で推進運動を展開している。しかし駅設置に必要な自己負担分の資金についての勉強会を重ねており、駅ができるものとして地域全体で盛り上げていきたい」と思いを語った。

 アドバイザーの大貝彰豊橋技術大学教授は「政権も変わり、悪いからお金をつけてと言ってもくれない時代。ポテンシャルがあるという前向きな姿勢で外に向けてアピールすることが大事」と助言した。

 このほか「山・住」合同分科会では、牧野光朗飯田市長が定住自立圏構想による地域活性化について発表。環境と人の2点を持続可能な地域づくりに必要な視点として、「産業づくり、人づくり、地域づくりを一体的に進めることで文化経済自立都市の実現が可能になる」と紹介した。下條村の伊藤喜平村長も「きずなが強くなれば定住しもらえる」と実践してきた戦略を紹介。根羽村小木曽亮弌村長は上下流域との交流から人口増加の可能性を探った。

 これに対し、浜松商工会議所御室健一郎会頭は「下流域は輸出中心の産業構造から上流域への進出は難しい。総合的な取り組み、戦略を構築しなければうまくいかないのでは」と主張。「しかし三遠南信道が開通すれば交流人口は間違いなく増える。継続するべき」と考えを述べた。

  

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