新型コロナウイルスの影響で冷え込んだ消費を喚起する飯田市のプレミアム付き商品券について、購入希望者が3万人を上回ったことが22日、分かった。事務を担う飯田商工会議所の原勉会頭が22日の市コロナ緊急経済対策本部会議で明らかにした。報告によると、応募は約3万1500人。
1人1冊で市内在住者が購入の対象となり、3万冊の販売を計画した。
市と飯田商議所は申し込み多数の場合は抽選としていたが、この日の会議では、経済団体側から地域経済を回すためにも3万を超えた分についても販売できるよう求める声があり、市側は補正予算での対応を含めて検討するとした。
原会頭は「地域経済の回復に対する市民の関心の高さがうかがえ大変ありがたい」と話した。
引き渡しの期日、場所などを記載した返信はがきについては27日から順次郵送する予定。
引き換えは8月3日から12日まで。エス・バード、飯田文化会館、市役所、鼎文化センターの4カ所が商品券との交換所となる。夏場のコロナ対策として、場所や期日を指定した上で交換してもらう。有効期間は8月13~12月31日。
プレミアム付き商品券は1000円券の15枚つづりで、1冊1万5000円分の商品券を1万円で販売する。プレミア率は過去最大の50%。
加盟店で利用できる「共通券」と、地元の中小加盟店専用の「専用券」の2種類あり、共通券5枚、専用券10枚のセットになっている。専用券は市外に本社があり、売り場面積が1000平方メートルを超える大型店では使えない。
22日現在で、870事業者の計1031店舗で利用できる見通し。
◎写真説明:プレミアム付き商品券をPRするポスター