連携し地元消費を喚起

南信州経済

[ 2020年 4月 27日 月曜日 16時53分 ]

 新型コロナウイルスの感染拡大で需要が減っているとして、南信州産ブランド和牛「南信州牛」と花きの農家を応援するプロジェクトが立ち上がり、JAみなみ信州の寺沢寿男組合長と飯田市の牧野光朗市長らが27日会見した。地元での消費喚起を狙って南信州牛の注文販売を受け付ける計画で、「1人1束運動」なども展開。深刻な現状を指摘して協力を広く呼び掛けた。

 市担当課によると、外食産業の営業自粛や、インバウンド消費減によって牛肉の需要は激減。花きも、イベントなどの中止や縮小に伴って需要が減っている。価格低下につながり、肉用牛の肥育農家や花き栽培農家への影響は大きくなっている。

 価格低迷などが顕著になっている現状を踏まえ、JAと市は、関係する生産団体とも連携して消費拡大キャンペーンを打ち出した。

 うち南信州牛は、事業所や団体を対象に注文販売する計画で、6月以降に受け付けを開始する予定。地元の南信州牛などの生産や流通、販売に関わる地元関係者でつくる「南信州畜産物ブランド推進協議会」と連携し、地域の食肉店を通じて個人客が購入できる機会を増やす計画もある。

 南信州牛は最高級和牛として評価され、出荷の8割ほどが京都の市場を通して関西圏に流通している。

 一方、花きは「家庭や職場で地域の花・季節を楽しむ『お花時間』キャンペーン」と題した。1人1束運動はダリア、デルフィニウム、リヤトリスといった切り花を中心に作った花束の注文販売を行う。事業所や団体を主な対象とし、6月以降に開始する予定。ふるさと納税の返礼品として登録を進めるほか、市のホームページを活用して情報発信にも力を入れる。

 会見で、寺沢組合長は「農業分野にも影響が及び、日を追って深刻さが増している。生産者は先が見えない状況であり不安を抱えている」と現状を指摘。牧野市長は市の緊急経済対策本部会議を前に「先駆けてできることは前倒しでどんどんやってく」との姿勢を強調。「さまざまな分野の状況を把握し、地域で産業を支える仕組みを進めたい」と述べた。

 JAの肉牛部会は31戸、花き部会は564戸で構成。会見で肉牛部の関島紀作部会長は「1月から徐々に影響が出始めて3月は3割減」、花き部会ダリア専門班の大平正彦班長は「3月に入って単価が落ち始め、緊急事態宣言後は厳しさが増している」とそれぞれ訴えた。

◎写真説明:南信州牛と花きをPRする関係者

  

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