都内で三遠南信期成同盟会が総会

南信州経済

[ 2016年 7月 28日 木曜日 8時30分 ]

三遠南信同盟会総会 三遠南信道路建設促進期成同盟会(会長・阿部守一長野県知事)は27日、東京都内で2016年度通常総会を開いた。同会を組織する長野、静岡、愛知の3県と関係32市町村の首長らが出席し、各地域の整備状況について情報を共有。合わせて、県境を越えた広域連携の促進や産業、経済活性化への寄与、大規模災害時の「命をつなぐ道」としての役割など、三遠南信自動車道の整備効果への認識を高め、早期全線開通に向け、国土交通省など関係機関への要望活動を積極的に展開していくとした。

 

 この日は、喬木村の市瀬直史村長が自治体意見発表に登壇。「地方創生の命題である都市部からの移住、定住促進策を、実のある果実とするためにも三遠南信道の早期開通は願ってもない地域活性化の起爆剤となる」、「全線開通により、新東名と合わせ東海との時間的距離を大幅に短縮し、航空宇宙をはじめとする製造業や農産物など、その物流に大きな変革をもたらす」などと期待を寄せた。

 

 さらに、トマト栽培を手掛ける中京地方の農業生産法人が、気象条件の良いところを求め同村内に拠点を置いた事例などを紹介し、「三遠南信道という物流の大動脈が開くことでこのような傾向が増えてくる。これにより、今までとは違った販路での農産物販売や、新しい農業技術の普及など、村内の農業を変えていく可能性もある」と話した。

 

 続いて、国交省中部地方整備局の小野寺誠一道路部長が「三遠南信自動車道の整備状況と道路をめぐる最近の話題」と題し講演。延長約100キロのうち、同省が管轄する27キロと、県が整備を行う現道活用区間を合わせ、すでに約半分が供用済みと報告した。

 

 また、工事区間のうち青崩峠道路を「中央構造線近くの脆弱(ぜいじゃく)な地質に5キロのトンネルを掘る、最難関の工事」と紹介。現在は、飯田、浜松両側から調査坑を掘り進め約2・6キロに達しているとし、「もろい岩石が確認されているものの、順調に工事が進んでいる。今後断層の多い箇所にかかりさらに困難な工事が予想されるが、安全に進めていきたい」と力を込めた。

 

 このほか総会決議では、中央道、東名高速、新東名高速、さらには調査が進められる浜松三ケ日・豊橋道路と連絡することにより、地方創生に資する広範な交流ネットワークを形成するとともに、医療機関への搬送路や災害時における緊急輸送路の確保など、国土強靭化の観点からも極めて重要な役割を果たすと強調。その上で、経済の好循環を図り産業面、観光面などのストック効果を高めるため、事業化区間の整備推進、唯一の未事業化区間である水窪―佐久間インター(いずれも仮称)間の早期事業化、道路整備予算の確保などを求めていくとした。

  

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