日本野菜ソムリエ協会に所属する名古屋市などの野菜ソムリエ5人が25日、自治体パートナー制度の締結を進める南信州広域連合との関係を深めようと副連合長の吉川達郎豊丘村長を訪ねた。
南信州広域連合は今月12日、日本野菜ソムリエ協会が進めている「野菜ソムリエ自治体パートナー制度」に申請した。登録されると、各地域の青果など特産物に関する情報発信をはじめ、地域振興などを目的とした各種活動で優先的に協会の取り組みや会員との連携を図れる。関係者によると、近く登録されるという。
締結を前に、名古屋市の野菜ソムリエ、服部佳世子さんら5人が飯田下伊那を視察。山本のズッキーニ畑や豊丘のブドウ園のほか、上村下栗で伝統的に栽培しているジャガイモ「下栗イモ」を見た。
豊丘村役場を訪れた服部さんは「この地域は自然が豊かな上に農産物も豊富で素晴らしい。パートナー関係を深めたい」とあいさつ。野菜の消費拡大につなげることなどを目的とした野菜ソムリエの活動も紹介した。吉川村長は歓迎の言葉を述べ、連携によって南信州産の農産物が広くPRされることに期待した。
連携活動の第1弾として、飯田市で栽培される高糖度のピーマン「ガブリエル」を用いたソムリエ要請講座が9月9日に名古屋市内で開かれる。服部さんやJAみなみ信州職員が講師を務める予定で、名古屋市覚王山に開設しているアンテナショップ「南信州ファームプロダクツマーケット」も協力する。