阿南町富草のかじかの湯で30日から、泰阜村緑のふるさと協力隊による泰阜村ミニ物産展が開かれている。農産物や加工品、工芸品などさまざまな品目が並び、訪れた人々を楽しませている。
地域おこし協力隊としてかじかの湯で活動している高橋義明さん(29)が企画。高橋さんは、ギャラリースペースなどを開放して住民交流の場にしようと取り組んでいる。同じ協力隊として泰阜村で活動している2人に活動写真などのギャラリー展示を呼びかけたところ、一緒にミニ物産展を行うことになった。
泰阜村では、柚餅子や柚子チョコレートなどをはじめとしたさまざまな加工品があるが、道の駅のような直売所はなかった。貴重な村外での物産PRの機会にと手作り豆腐やアマゴ、シイタケなどの加工品のほか、これまでの活動で知った個人にも声をかけ、かごや編物、革製品といった工芸品も並べた。
「お店に出したいと作りためていた人や今回お願いして作ってもらった方もいる」、「泰阜にこれだけのものを作ってくれている方がいる。この機会にしっかりPRできれば」と意気込む。
5日まで。時間は午前10時から午後6時。1日は定休日。かじかの湯では毎週日曜日に同町新野のパン工房ポムによる販売も行っている。高橋さんは「ギャラリーや物品販売のスペースを開放しているのでぜひ多くの方に利用してもらいたい。温泉とともに交流が楽しめる場所にしたい」と話していた。