青崩峠道路 本線着工に向け詰所新設

南信州経済

[ 2013年 3月 30日 土曜日 13時03分 ]

 国土交通省飯田国道事務所は29日、飯田市南信濃和田の国道418号沿いに設置した、青崩峠道路建設監督官詰所の開所式を開いた。同事務所をはじめ工事関係者や地元自治体などから約25人が出席。開所を祝うとともに、青崩峠道路の工事本格化へ期待を寄せた。

 三遠南信自動車道のうち、南信濃と浜松市水窪とを結ぶ県境トンネル4・9キロを含む青崩峠道路(延長5・9キロ)は、昨年12月に浜松側で本線工事に着工。南信濃側では本線工事着工に向けた工事用道路工が進んでいる。

 2012年度補正予算で青崩峠道路に10億円の事業費が付いたことを受け、同事務所では全ての工事用道路工の発注を済ませるなど、今後工事の本格化が見込まれるなか、事業の円滑な推進を図るため、同詰所を設置した。建設監督官一人を4月1日から常駐させ、施工業者の現場監督との打ち合わせや、安全協議の場として活用していくという。

 開所式に続いて行われた意見交換会では、花木道治同事務所長(56)が、青崩峠道路の事業概要について説明。「13年度予算の状況によるものの、13年度中に県境トンネルの本線工事にあたる調査坑掘削工事に南信濃、浜松両側で着手したい」とする意向を示した。

 出席者からは、調査坑や県境トンネルの掘削時の出土について質問が出され、花木所長は「調査坑が開通するまでは、浜松側の出土はどこかに仮置きさせていただきたいと考えている。南信濃側および、開通後や、本線トンネルからの出土については調査坑を使って運搬し、長野県が事業を進める小嵐バイパス工事の盛土として活用していただく」と答えた。また、調査坑は本線トンネルの避難道として利用されるという。

 花木所長は「中央道と新東名を結ぶ三遠南信道は、三遠南信地域間の連携を強化する上で非常に重要な道路。平成30年代のできる限り早い時期に全線供用できるよう力を尽くし、地域の期待に応えたい」と意気込みを語り、南信濃まちづくり委員会の高根一六委員長(71)は、「トンネル工事は中央構造線も関係し難工事が予想されるが、無事故で、一日も早く、水窪、浜松への風穴を開けていただきたい」と話した。

  

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