飯伊の観光関係者が地域ビジョン策定へ懇談

南信州経済

[ 2012年 9月 26日 水曜日 16時41分 ]

 飯伊地域観光振興懇談会(座長・石田訓教県下伊那地方事務所長)が24日、飯田市追手町の県消費生活センターであった。飯田下伊那地域の観光関係者や行政担当者ら約20人が出席し、県の「新たな観光振興基本計画(2013―17年度)」に盛り込む飯伊地域ビジョンの素案を中心に意見を交わした。計画内容への異論は特になかったが、実施主体の明確化を含め、実行に向けた具体策を求める意見が相次いだ。

 10圏域ごとにまとめる地域ビジョンのうち、飯伊の素案は同地事所商工観光課が7月の地域懇談会での意見や提言も踏まえて作成。豊かな自然や文化、農産物などを資源に位置付け、将来のリニア中央新幹線や三遠南信自動車道への期待感も示した上で、施策の柱に▽地域内や広域連携による誘客促進▽体験型観光の推進▽知名度向上のための情報発信▽観光を支える人づくり―などを据えた。

 懇談で出席者からは「計画は素晴らしいが、戦術面や実行性が希薄」「施策の優先付けが必要」など、計画の具体化を求める声が続出。民間か行政かなど実施主体の明確化を指摘する中では「観光関連の組織が多すぎる。整理すべき」「地域内で観光発信の一本化を図る時期に来ているのでは」との提言もあった。

 発言を受け石田所長は「(ビジョンの)実施主体や工程表を明らかにしていく。決して字面だけにはしない」と強調。県の観光関連予算について「地方事務所単位で使えるよう配分すべき」の意見に対しては「現場の声に対応するためにも、もう少し自由度があって良いと考える」との見解を伝えた。

 このほか、知名度アップや統一的なイメージ戦略に関連して、飯伊地域をPRする際の呼称は「南信州」で妥当かどうかも論点に。「おもてなし」に関して「口で言うのは簡単だが、実際の状況はあまりに不十分」との認識も示された。

 懇談会は今後も随時開催する予定で、同課は「ビジョンの具体策を検討する場としても活用できれば」としている。県観光振興審議会は同計画の基本的な考え方を11月にも知事へ答申する。計画は県が年度内に策定する。

  

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