飯田で三遠南信サミット、3市長らトップ対談

南信州経済

[ 2010年 11月 13日 土曜日 14時33分 ]

 第18回は12日、飯田文化会館で全体会に続いて、飯田、浜松、豊橋3市の市長と商工会議所会頭によるトップ対談「地域主権時代における三遠南信地域の目指すべき姿」を行った。

 冒頭、コーディネーターの戸田敏行・東三河地域研究センター常務理事は「3年前、飯田で開いたサミットで三遠南信地域連携ビジョンを発表した。2年前に設置した同ビジョン推進会議(SENA)は2012年に新しい連携組織に移行し、SENAの発展型を目指す。道、技(産業)風土(観光)山・住の4分野と新しい連携組織についてどのように進めるか、もう一度方向性を確認したい」と趣旨を説明した。

 「道」について、飯田市の牧野光朗市長は「ビジョンを絵に描いた餅にしないために、基軸となる道路や鉄道などのインフラ整備が必要。海側の東西軸は整備が進んできているが、山側の東西軸はリニア中央新幹線が27年に開業の予定。これを南北に結ぶ三遠南信道の整備を早急に進めていくことが三遠南信地域の一体的発展と中山間地の命をつなぐ道として必要。3圏域が国と綱引をして早期の開通を目指すことが大事」

 飯田商工会議所の柴田忠昭会頭は「リニアと三遠南信道の2つを有効に使うことによって250万流域都市圏の創造に大きな役割を果たすと期待している。飯田駅をどういう形でお願いしていくか喫緊の課題として結論を急いでいる。大いに議論しながら新しいまちづくりをしていくことが大事」とそれぞれ述べた。

 浜松市の鈴木康友市長は「東海道新幹線はほとんど通過交通ののぞみが主体。1時間にこだま2本、ひかり1本のたった3本しか停まらない。リニアが開通するとダイヤが変わり停まる列車の本数が増えるので大変喜ばしい。南アルプスルートで飯田に駅ができるよう応援する」と約束。「新東名ができると三遠南信道が重要になるが、飯田まで一体的に整備されていかないと意味がない。財源の選択と集中が問われる。なぜこの道路が大事かしっかり説得していく必要がある。予算は厳しいが、なんとか推進していきたい」と述べた。

 道をどう使うかについて、豊橋市の佐原光一市長は「次世代輸送用機器、航空宇宙産業、健康医療機器、新農業、光電子産業の5つのクラスタープロジェクトを各地域の特色ある技術と知的、人的財産を持ち寄り進めていく、産業を分担する取り組みによって連携を深め、国際的優位性を高めていく」

 浜松商工会議所の御室健一郎会頭は「新産業の育成とともに、次世代エコカーの普及を視野に既存産業の構造転換、すなわち脱ガソリン車への対応を進める必要がある。ガソリン車がまったくなくなると自動車関連産業の出荷額が半分減る。電気自動車が普及する時代に向け、先手を打っていく。圏域全体へ横展開していけば可能性が広がる」とそれぞれ述べた。

 新しい連携組織への移行について、豊橋商工会議所の吉川一弘会頭は「産業分野の連携により新産業を創出するため、民間の力を引き出す必要がある。行政、経済界だけでなく、大学との連携も大事になる。スピード感をもって連携事業を実行できる新しい体制づくりを望む」と要望。

 佐原市長は「連携の習熟度によって、国の事業を肩代わりできる実施主体に大きく変わらねばならない」、牧野市長は「県境地域連携モデルは全国に例がない。県境を越えた広域連合も有力な選択肢として視野に入る」、鈴木市長は「都道府県の枠組みをどうブレークするかが大事。道州制が実現する時は同じ枠組みを目指す決議をした。大きな変化の中で一体となって動いていく意識合わせをしている」とそれぞれ述べた。

  

関連の注目記事

powered by weblio


  

こちらの記事もどうぞ(広告を含む)

     







記事の検索はこちらから






NEW!南信州新聞社特別ツアーのご案内











スポンサーリンク


南信州電子版購読

ふるさと納税でもらえる 南信州新聞 ふるさと納税でもらえる 南信州新聞