飯田南道路のバイパス案を了承

南信州経済

[ 2019年 10月 24日 木曜日 15時31分 ]

 国土交通省中部地方整備局は23日、計画段階評価を進めてきた飯田市伊賀良―山本地区を結ぶ国道153号・飯田南道路のルート帯について、全線約4キロをバイパスで整備する方針案を第三者委員会に示し、了承された。「通過交通を(現道とバイパスで)分離することで、課題の解消を図る」狙い。今後は都市計画・環境影響評価に向けてルート案を詰め、新規事業化への準備を進める。

 有識者らでつくる社会資本整備審議会道路分科会中部地方小委員会(委員長・中村英樹名古屋大教授)で対応方針案を説明。飯田下伊那地域の住民や自治体、関係団体などを対象に実施した第2回アンケート調査の結果(回答数1万7187件)を踏まえ、「現道改良+バイパス」「全線現道改良」を含む3つのルート帯案のうち、全線バイパス案が妥当とした。

 2~4月に行った調査はルート帯案の選定に向け、重要視する交通課題を把握する狙い。▽渋滞緩和▽事故減少▽歩行者の安全▽災害の影響回避―の4項目が「そう思う」「ややそう思う」の計で9割を超えた。ルート帯3案のうち、全線バイパス案が4項目全てで要件を満たしており、住民ニーズにも即していると判断した。

 計画・ルートの考え方として▽渋滞をなくし、交通の円滑化を図る▽道路線形を良くし、自動車の安全性を向上させる▽歩行者の安全性を確保する▽リニア長野県駅から観光地までのアクセス性を向上する▽災害時にも機能する信頼性の高い道路ネットワークを形成する―の5項目をまとめた。

 国は2017年度に計画段階評価の手続きに着手。今回の方針案の了承を受け、今後の流れは都市計画・環境影響評価、新規事業採択時評価(費用対効果分析など)、新規事業採択となる。事業着手後に測量・設計、用地買収、工事に入る。中部地方整備局飯田国道事務所は県や市とも連携し、都市計画決定に向けた調査やルート位置の絞り込みを進める。

◎写真説明:国の小委員会で了承された飯田南道路の全線バイパス案

  

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