飯田市、リニア駅北西に新駅検討 飯田線と円滑な乗換え実現へ

南信州経済

[ 2016年 9月 2日 金曜日 16時32分 ]

乗り換え新駅の検討箇所

 飯田市上郷地区に計画されているリニア中央新幹線の長野県駅に近接させるJR飯田線への乗換え新駅設置について、飯田市は2日、リニア駅の北西を検討箇所とする設置案を示した。リニア駅からは300メートルの距離に設け、利便性を高める。県飯田合同庁舎で開いた伊那谷自治体会議の席上、県や南信州、上伊那の広域連合に協力を要請した。

 新駅の設置を検討しているのは、上郷黒田の伊那上郷駅と座光寺の元善光寺駅の間で、リニア中央新幹線とJR飯田線とが交差する地点のやや北側。リニア駅から北西約300メートルの距離で、飯田線が斜面に沿った線形のため、リニア駅のコンコースとは約20―25メートルの標高差がある。

 会議で飯田市の牧野光朗市長は「コンコースと線路は標高差があり、どういった形でアクセスを考えるかがこれからの検討課題」と説明。「乗換え新駅は2次交通を考える上で欠かせない」とし、飯田線の利活用促進や観光活用の検討も平行して取り組む必要があるとの考えを示した。

 また、「県や上伊那、下伊那が連携し、JR東海と交渉することができれば」とし、支援、協力を求めた。

 既存の元善光寺駅や伊那上郷駅からのリニア駅予定地までの距離はそれぞれ1―2キロあり、徒歩で移動した場合は20―30分を要するとみられ、新駅の設置は大幅な時間短縮につながる。

 請願駅の位置付けになるとみられるが、JR東海は地元負担を前提としている。

 飯田線への新駅設置は、同会議が策定した伊那谷の将来構想「リニアバレー構想」の中でも、在来線運行体系の整備とともに課題に挙げている。

 会議の中で、伊那市の白鳥孝市長は、リニア駅と新駅の高低差や300メートルの距離について触れ、「飯田線を公共交通の一つとして位置づけ、この区間に無人バスの専用道路をつくるなど、近未来の交通システムを意識した検討を行い、使い勝手が良いものをつくる必要がある」と指摘。駒ケ根市の杉本幸治市長は「新駅とリニア駅の間に未来を想定した、モデル的な新しい交通体系を入れると注目されるのでは」と述べた。

  

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