飯田市と飯田商工会議所は3日、新型コロナウイルスの影響で冷え込んだ消費を喚起するプレミアム付き商品券の販売を始めた。混雑を避ける狙いで事前に購入希望者を募り、販売の日も10日間に振り分けて指定。販売会場ではマスク着用や列の間隔を2メートル空けて並ぶなど感染対策を徹底した。
この日はエス・バード(座光寺)が引き渡し会場となり、引き換え購入券を持参した人たちは3密を避けながら商品券を購入。対面した職員もフェイスシールドと手袋を着けて対応した。
プレミアム商品券を巡っては、予定の3万枚を超える申し込みがあった。市と飯田商議所は当初、申し込み多数の場合は抽選としていたが、経済団体側から地域経済を回すためにも3万を超えた分についても販売できるよう求める声があり、購入希望者全員を当選とする方針を固めた。市は関連の増刷費を補正予算案に盛り、4日開会の市議会臨時会に提出する。
プレミアム付き商品券は1000円券の15枚つづりで、1冊1万5000円分の商品券を1万円で販売する。プレミア率は過去最大の50%。
加盟店で利用できる「共通券」と、地元の中小加盟店専用の「専用券」の2種類あり、共通券5枚、専用券10枚のセットになっている。専用券は市外に本社があり、売り場面積が1000平方メートルを超える大型店では使えない。有効期間は8月13~12月31日。
◎写真説明:感染対策を徹底した販売会場