飯田市産業振興審議会が初会合、業種別の課題と方向性を

南信州経済

[ 2010年 8月 26日 木曜日 15時51分 ]

 飯田市産業振興審議会(会長・宮島八束飯田商工会議所会頭、委員24人)は25日、今年度の初会合を市役所で開いた。牧野光朗市長から地域経済活性化プログラム2011の策定に向けて諮問事項の伝達を受け、業種別の事業検討に入った。次回は9月29日に開き、各業界の事例報告と意見交換、08年度の地域経済自立度の確定値報告、全体総括を行い、提言書をまとめる。

 冒頭、牧野市長は「飯田市の産業振興は06年1月に初めて策定した地域経済活性化プログラムを柱にして進めてきている。ことしで5年目を迎えているが、08年9月のリーマンショックや昨今の円高株安で不透明感があり、どう生き残り戦略を図っていくか審議をお願いしたい」とあいさつ。

 宮島会長は「円高株安に加え、雇用情勢も改善しない。二重苦三重苦が全国的な現象となっている。リニア飯田駅や三遠南信自動車道で当地域は将来的には確かに希望の持てる地域だが、今日明日どうするか不安の要素を抱えている。いい提言がまとまるようにしたい」とあいさつした。

 地域経済活性化プログラムは、昨年から緊急経済対策として制度資金の拡充による資金繰り支援や雇用対策事業といった現状への対応に加え、中長期的な視点での戦略展開に力を入れている。この日は、業種別の「中期計画と2011の課題」を各担当課長が説明した後、各業界の現状を踏まえた意見交換を行い、現状分析や今後の事業展開について検討した。

 この中で、委員から「地場産業振興センターに工業課があり業界の内情をつぶさに把握しているので、ツーカーの話ができてありがたい。市役所の中に工業課があったらこうはいかない」「飯田ビジネスネットワーク支援センターによるLED防犯灯の開発で熱が入ってきた。動きが見えてきた。小さい企業がまとまってブランドをつくるやり方は効率がいい」といった意見が出た。

 別の委員は「3年ぐらい前から申し上げてきたが、上海に南信州の商品を販売したり中国人観光客を誘致するための調査活動を行う駐在員をおくことを真剣に検討してもらいたい」と要望。「水引はまだ発展する要素があると言われているが、結納をやらなくなり結婚式も減っている中で、どうやって生き残りを図るか。水引の原点から見直して徐々にやっていく必要がある。密葬は仮にやっておいて本葬をやるが、金のある人しか葬儀ができない風潮を取り除いていきたい。飯田のまちにも水引をいろいろなところに持っていってアイデアが出れば活気が出る」との発言もあった。

 さらに「危機状況を抜けて仕事はあるが、コストダウンにより売上は最盛期の70~80%。昨年、国からものづくり支援を受けたが、長い年月お金が入ってこない。書類もたくさんつくるのが大変だった。もっと楽な方法で支援を」「まちづくりを見てみたいまち、南アルプスの山と水を売り物にできないか」「地域経済活性化プログラムは06年からやってきた実績を掲げているが、実際にどれだけの成果があったのか。あまい成果を書いてある気がする。良かったものは評価し、悪かったものは見直すという評価が明確でない。すべてが構造変化しており、過去の実績をすべて掲げても成果は出ない」といった意見もあった。

 

  

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