高森町図書館は、館入り口のロビーに「創業支援情報コーナー」を設置した。起業に役立つ情報紙を並べたほか、町独自の起業支援策を紹介。また同館に収蔵する起業関連の約1000冊を活用することで「アイデアを形に」とPRする。
創業支援情報コーナーでは県内のソーシャルビジネス関連融資や創業融資の実績をパネルで紹介。日本政策金融公庫の協力で創業事例集や創業の手引き、新規開業ローンの手引き、創業サポートガイドなども並び、来館者は自由に見ることができる。
町産業課は、町の支援事業を知ってもらう機会にもなると期待する。町は昨年度、起業支援のワンストップ相談窓口となる「起業相談窓口」を庁内に開設。創業を目指す人の相談を受け、段階に応じた支援を提供しており、これまでに開業に結び付いた例もある。
同館によると、年間約2万5000人が図書館を利用し、起業関連の資料を探しに足を運ぶ人の姿も見られる。司書は「良いアイデアを形にするにはどうすべきか。情報コーナーや収蔵する本を活用することでそのヒントになれば」と話した。
情報コーナーは常設し、積極的に利用してもらえるような工夫を加えていく考え。