飯田市竜丘地区の天竜川鵞流峡復活プロジェクト(曽根原宗夫代表)はこのほど、竹やぶを維持管理する過程で収穫したタケノコをメンマに加工した。6月3日にりんご並木で開かれる第9回竹宵まつり「100万人のキャンドルナイトin南信州」の中で販売する。
竹林を楽しく維持管理して国産メンマを作ろうと、昨年から先進事例に学びながら研究してきた取り組みで、長野原の加工グループ「笑(に)ったり寄ったり」(前澤道子代表)や中国出身の料理教室講師、森山哲子さんらの協力を得てプロジェクトのメンバーが作った。
長さが2~3メートルに伸びた鵞流峡のタケノコを軽トラック2台分収穫し、節を取り除いて釜でゆでてから塩漬けにして寝かせ、後日味付けをした。
今回は「自分たちだけで試食を」と加工したが、思いのほか順調に作業が進み、味もいいため販売することに。パック詰めは業者に依頼し、商品ラベルも貼り付ける。
150グラム入りで税込み500円。売り上げは今後の竹林整備活動費に充てる。メンバーは「多少なりとも活動の財源になれば。観光の活性化も視野に入れたい」と話している。
メンマの商品化は地元の食品加工業者との間でも進めており、つまみ用や土産用などの需要を見込んでいる。