200グラムのきんつば開発 和泉庄 創業200周年で

南信州経済

[ 2018年 3月 23日 金曜日 15時58分 ]

200グラムの大きんつば

 1818(文政元)年の創業からことしで200年を迎えた菓子処「和泉庄」(加藤庄司社長)=飯田市銀座=は、節目の年を記念し、通常の「名代大きんつば」の約3倍の重さとなる、200グラムの「二百瓦(グラム)大きんつば」(直径約8センチ)を開発した。銀座本店で、12月末まで毎週金曜日に、1日10個限定で焼き立てを販売する。価格は1個1000円(税込)。

 江戸時代、飯田城主に和菓子を献上してきた歴史を持つ同社の中でも、「名代大きんつば」は、初代庄三郎から数えて現在の8代目まで、一子相伝の手づくりの味を守り続ける代表的な商品。創業当時貴重だった小豆餡を炊き直し、また焼き直して今のきんつばの原形を作り上げたという。小豆本来の旨みを引き出すため甘さを抑え、あんに寒天などのつなぎを使わない製法が特徴だ。

 加藤社長(64)は「200年間、お買い求めいただいた人がいたからこそ、商売を続けてくることができた」と感謝。「今後は少子化により菓子の需要も減少していくことが予想されるが、伝統と革新をテーマに、守るべきものは守り、時代背景により変えるべきものは変えながら、『和泉庄でしか食べられない味』を発信していくことで、全国から人を呼び込みたい」と力を込める。

 また、現工場長で8代目の加藤英介さん(33)は、「若い人などきんつばに馴染みのない人たちにも、きんつばの味を伝える機会になれば」と、新商品「新名大きんつば大福」を考案。きんつばのあんをもちもちの求肥(ぎゅうひ)で包んだ。

 「200から300年へと愛され続ける菓子となってくれたらうれしい」と期待を寄せる。

  

関連の注目記事

powered by weblio