JR東海がリニア工事現場を公開

南信州経済

[ 2012年 5月 16日 水曜日 9時01分 ]

 JR東海は14日、中央新幹線でも本線となる山梨リニア実験線の延伸工事現場を報道陣に公開した。18・4キロの先行区間の東西を計24・4キロ伸ばし、13年度末までに笛吹市―上野原間を結ぶ42・8キロとする計画。すでに全てのトンネルを貫通させるなど予定どおり進ちょくしていて、来年度末までに実験を再開する。

 1年半ぶりに報道陣に公開されたのは、東側の延伸区間で、秋山トンネル(3805メートル)と第一大ノ入トンネル(150メートル)、2つのトンネルを結ぶ橋梁部。トンネル内は内壁工事もほぼ終わり、U字形のコンクリート軌道「ガイドウェイ」の路盤整備が進められている。

 路盤からは1メートル間隔でリニアを浮上走行させる電磁コイルに接続するための菅が伸び、タイヤ走行する際の溝をつくるための鉄筋構造も確認された。

 明かり区間には、かまぼこ形の「騒音防止フード」を設置した。厚さ20センチほどのコンクリート構造で、公開された2つのトンネルを結ぶ橋梁部はすべてフードで覆う計画。JR東海は「騒音防止と雪、風の対策、第3者や動物の進入防止の目的で設置する」と説明した。

 山梨リニア実験線工事事務所の古谷佳久所長(44)は「工事の進ちょく率は7、8割」とし、今夏からガイドウェイ整備に着手する考えを示して「予定通り来年度内に完成させる」と話した。

 先行区間でもガイドウェイの電磁コイルを最新型に付け替える作業が進んでいる。

 延伸工事は08年5月に着工。先行区間の東京側に7・8キロ、名古屋側に16・6キロそれぞれ伸ばす計画で、計19・1キロに及ぶ長短10カ所のトンネルを明り区間となる橋梁で結ぶ。

 13年度内に完成させ、実験を再開。最長12両編成での走行試験を行うほか、営業線での使用を想定した新型車両「L0(エルゼロ系」の投入も計画している。

 JR東海が2027年の開業を目指している東京―名古屋間の総延長は286キロ。実験線は本線の一部となり、距離は全体の7分の1となる。

  

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