三遠南信道開通効果の試算を発表 第23回三遠南信サミット

南信州経済

[ 2016年 2月 17日 水曜日 10時07分 ]

 三遠南信地域(南信州、東三河、遠州)の一体的な振興について、行政、経済界、大学・研究機関、地域住民らが一堂に会し議論を深める「第23回三遠南信サミット」(三遠南信地域連携ビジョン推進会議・SENA主催)が15日、豊橋市を会場に開かれた。約600人の関係者が集い、「県境連携の蓄積を活かした三遠南信地域の創生~ともに生きる未来を目指して」をテーマに、全体会や4つの分科会などで意見交換。全体会では三遠南信自動車道開通時の地域内における経済効果について、道路建設への直接投資によってもたらされる整備効果を6022億円、日帰り観光客増加による効果(87・9億円)と交通時間節約による効果(43・3億円)を合わせた開通効果を131億円とする試算を発表した。

 「道」「技」「風土」「山・住」の4分野で行われた分科会では、各自治体の首長や議長、商工会議所会頭、企業経営者、住民団体代表らがそれぞれパネラーを務め、これまでの議論を振り返り現状を確認するとともに、課題解決に向けた今後の取り組みを模索。このうち、「道」分科会では、三遠南信自動車道など圏域内外の広域幹線ネットワークの整備促進を訴えるとともに、南北軸の交通基盤で中山間地域住民の重要な移動手段である飯田線の利用促進に向けた取り組みを強化。観光資源としての価値創造を図る活動を通じて、リニア効果の地域への波及を狙うとした。

 また、「技」分科会では、輸送用機器産業など多様なものづくり産業集積の維持・強化とともに、成長が見込まれる健康医療産業や航空宇宙産業などの新産業について、産学官金の広域連携に基づく戦略的な育成により、質の高い雇用を創出し経済の活性化を図る方針を確認。このほか、各分科会の報告などを基に策定されたサミット宣言では、圏域の課題に連携して取り組む体制整備に向け、地域に適した広域連合のあり方を検討する研究会を、本年度中をめどに立ち上げるとした。

 サミット宣言後、次回開催市を代表しあいさつに立った牧野光朗飯田市長は、「人口減少、少子高齢化と変化の時代を迎える中、広域連携の重要性を改めて感じている。県境を越えた交流の可能性を全国に発信していくことで国も巻き込み、さらなる連携強化を目指していきたい」と力を込めた。

  

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