豊丘村や竜東主産地のマツタケが超不作に

南信州経済

[ 2009年 10月 19日 月曜日 9時11分 ]

 豊丘村や竜東地域を主産地とするマツタケが、ことしは異常気象で「超不作」になることが確実になった。地元産の松茸料理を提供する各地の観光施設も、平年なら今ごろは大いににぎわっているはずが、すでに閉店してしまった。豊丘村堀越の松茸観光では「ことしは県の支援で保湿庫を導入し、新たな出発の年にしたかったのに」と肩を落としている。
 
 マツタケを集出荷する豊丘村の飯伊森林組合豊丘事務所(今村裕治所長)によると、17日までの集荷量は約700キロ。昨年は約3トン、2年前は約5トンもの集荷量があり、最近にない大豊作の年だった。
 
 集荷業務はまだ継続してはいるが、今後は集荷されてもグラム単位程度で、同事務所では「この先はほとんど期待できない」といい、シーズンは事実上終了した。
 
 マツタケ発生は、盆明け以降の天候がその年の収穫量に大きく影響する。豊作の年は盆明けから9月に入って適度な降水量に恵まれ、山の地温が19―13度の範囲に保たれれば豊作になる、といわれている。
 
 ところが、ことしは盆明け以降に雨がほとんどなく、9月になって1日(12日)だけまとまった雨が降った程度で、飯田地方は9月の降水量が115ミリで平年の半分(49%)だった。
 
 このため、ことしは出始めが平年より遅れた上に、9月中旬から持ち込まれた量もグラム単位でわずかに推移。しかし、9月下旬からは1日50キロ前後に増加し、これが数日ほど続いて期待感も高まった。
  
 しかし、10月に入って76・6キロの日が最高で、その後はなぜか急減、またグラム単位に戻ってしまったという現在もわずかな量を集荷しているが、山の地温が10度以下に下がっているため、菌の繁殖環境は期待できなくなっている。
 
 堀越の松茸観光は当初、3日から開始、11月1日まで営業する計画を立てた。が、マツタケの絶対量不足ながらも、新規導入した保湿庫の効果もあって13日までの11日間営業を続けたが、すでに店じまいに。武田勝観光委員長は「営業した11日間で、758人のお客さんが来てくれた。これは平年の3分の1以下。予約してくれた多くの人の期待に応えられなかった。県の支援でことしは保湿庫を2基導入し、新しい歴史の第一歩にしたかったのにとても残念…」と話している。
 
 また、喬木村の大島山の家、松川町生田の梅松苑も同じで、すでに店じまいした。
 

  

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