天竜川沿いの景観整備に取り組む「鵞流峡(がりゅうきょう)復活プロジェクト」に参加している飯田市竜丘小学校の6年生46人が26日、同市桐林のAコープあいぱんいいだ店で「天竜いなちく」の販売を始めた。鵞流峡で伐採した若竹から作られたメンマで、29日まで。
6年生と同プロジェクトのメンバーは5月に「伸び過ぎたタケノコ」を収穫。同市鼎下山の谷口醸造に委託してメンマに加工した。
昨年に続き商品のラベルを児童がデザインし、投票で商品に使う2作品を選んだ。また、今年は初めて、活動を紹介するホームページを制作。販売に向けて係を決め、準備を進めてきた。
26日には児童たちが、同店入り口付近に売り場を2カ所設置。販売開始前から長蛇の列ができ、約30分で200個が売り切れた。児童たちはPOPを掲げながら「メンマ販売中です」と大きな声で呼び込み、購入客に「ありがとうございます」と言って手作りの領収書と商品を手渡していた。
店長を務めた児童(12)は「竹の伐採から皆で思いを込めて作ってきたメンマなので、完売してとてもうれしい」と喜び、作品が商品ラベルに選ばれた児童(11)は「制作に何日もかけ、竹や龍神を描いて鵞流峡をPRした。活動で鵞流峡を知り、環境保全に貢献できて良かった」と話した。
6年生は29日まで、同店で毎日午後3時半からメンマを200個ずつ販売する。11月9日午前10時からは、飯田市役所の市民サロンでも販売する予定だ。
◎写真説明:メンマを手渡す竜丘小6年生