天龍村天龍小学校の全校児童20人が21日、毎年5月初旬ごろ村に飛来する渡り鳥ブッポウソウの巣箱作りを行った。村民有志でつくる「ブッポウソウを守る会」も協力。今年もブッポウソウが飛来し巣箱に入るよう願いを込めながら、25箱を完成させた。4月に学校をはじめ村内各所に設置する。
6枚の板にくぎを打ちつけ巣箱を組み立てた。6年生ら上級生は慣れた手つきで作業を進め、1、2年生らにアドバイス。協力して無事に完成させると「できた」と笑顔で喜び合った。
みどりの少年団長を務める6年生の山崎ここねさん(12)は「今年もブッポウソウが来て、自分たちが作った巣箱に入ってくれたらうれしい。またきれいな姿を見られる日が楽しみ」と話した。
村鳥で県の特別天然記念物に指定されるブッポウソウの保護を目的に、1998(平成10)年から続ける活動。3~6年生で構成する「みどりの少年団」が中心となり、毎年、巣箱作りをはじめ、設置、観察、営巣後の回収などを行っている。
児童数の減少が続いていることから、昨年には児童らの負担を軽減する狙いで「守る会」が発足。村民有志らも積極的に保護活動に携わっている。
◎写真説明:協力して巣箱を作る児童ら