「学びの改革」で意見交換 県教委が実施方針作成へ 飯田

学校・教育

[ 2017年 9月 1日 金曜日 15時10分 ]

飯田で「学びの改革」に係る地域懇談会

 県教育委員会は8月31日夜、「学びの改革 実施方針(案)」作成に向けて、県民から意見を聞くための「学びの改革」に係る地域懇談会を飯田市鼎文化センターホールで開いた。今年3月に策定した「学びの改革 基本構想」を踏まえ、県内12会場で旧通学区ごとに7月から開催。最後となったこの日は、飯田下伊那の高校関係者など約180人が出席。高校教育課から説明を聞き、意見交換した。

 学びの改革の背景の1つは、今年3月に2万754人いた県内の中学校卒業者数が、今年の1歳児が中学校を卒業する14年後には約5300人減少し1万5449人と予測される。約130学級分が減少することになり、高校の適正規模と配置の検討による新たな高校づくりが避けられない。

 もう1つは、AIに象徴される技術革新やグローバル化、少子高齢化など、変化の激しい社会に対応するため、適応する力と創造する力がこれまで以上に求められる。これまでの知識・技能に加え、思考力・判断力・表現力が必要とされ、新たな教育の推進により学びの質を充実させるとしている。

 県教委は「都市部にも中山間地にも高校が存立し、すべての高校で『新たな社会を創造する力』を育む」として、都市部存立校(普通校・専門校)と中山間地存立校の考え方を導入。それぞれ再編基準を定める。

 飯伊地区(旧9通学区)には7つの高校があるが、飯田風越と飯田が都市部存立普通校、飯田OIDE長姫と下伊那農業が都市部存立専門校、松川、阿智、阿南が中山間地存立校に分けられる。

 飯伊の今年3月の中学校卒業者数は1715人だったが、14年後には約450人減少し1264人になると予測される。9学級が減少することになり、再編基準を下回って再編対象となる高校が出てこないとも限らない。

 このような事態が生じないために、県教委は「学びの改革」を進める。具体的には学習方法「探究的な学び」を推進するため▽教科の授業に「探究的な学び」の手法を取り入れて授業を改善▽キャリア教育の視点を重視した「探究的な学び」を推進▽「探究的な学び」の核としての「信州学」を推進▽各地域に「探究的な学びをさらに深める学科」を設置―する。学びの質・環境の充実と改善、立地の特性を生かした高校づくりにも取り組む。

 幅広く県民から意見を聞きながら、10月に「実施方針(案)」をつくり、年度末には「実施方針」を決定の予定。実施方針には、地域や学校の特色を生かした「新たな教育の推進」、地域ごとの再編の基本理念・方針を含む「新たな高校づくり」を盛り込む。

 来年度以降、旧通学区ごとに具体的な検討を進め、まとまったところから個別の再編計画を策定していく。

  

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