「清内路に私立小中校を」 教育団体が地元で説明会

学校・教育

[ 2012年 3月 16日 金曜日 13時50分 ]

 自然の中で幼児を育てる「森のようちえん」の全国ネットワーク代表で、長野市に拠点を置く自然体験を中心とした教育団体の代表が「南信州阿智村清内路に新しい学校をつくる市民の会」を立ち上げ、閉校から2年が経過する阿智村旧清内路中学校の校舎を、県南部や中京圏などの子どもを対象にした私立小中学校として活用するよう村に提案している。14日夜には地元説明会が清内路公民館で開かれ、村立清内路小との交流学習を含む教育方針や、最短で来年4月の開校を目指す設立計画を住民と村議ら約80人が聞いた。村は清内路地区住民の意向を尊重し、最終的な判断を下す考え。

 私立小中学校の設立を提案しているのは、ネイチャーセンター(長野市)の内田幸一代表(58)。1978(昭和53)年から飯綱高原で始めた野外教育活動で得た経験をもとに、83年から「子どもの森幼児教室」を主宰し、2005年に学校法人いいづな学園を創設。「こどもの森幼稚園」と卒園者らが通う「グリーンヒルズ小中学校」を設立し、08年から全国に150以上ある「森のようちえん」の全国ネットワーク運営委員長を務めている。

 旧清内路中校舎は、現職に就任する以前から校舎活用の相談を村から受けていた県企画部次世代サポート課・竹内延彦企画幹に紹介され、立地条件や自然環境の良さから設立方針を固めた。地域の意向を反映させるために新たな学校法人を設け、6人以上の地元在住者を評議員とする計画だ。

 清内路につくる計画の小中学校は、県内や愛知、岐阜などにある森のようちえん卒園者向けの学校が求められていることから、その受け皿として設立したい考え。6月までに学校設置認可を申請し、運営資金集めと開校説明会、教職員の確保を経て、来年1月の生徒募集、4月の開校を目指している。

 児童生徒は半径100キロの範囲から募り、県外から入学する子どもは村内に設ける寄宿舎に入寮する。飯伊在住者はバス通学とする。1学級の児童生徒数は15~20人。4、5年かけて小学校120人、中学校60人程度の規模を目指す。

 説明会で内田さんは、地域との交流を重視し、地域の人が集える学校とする基本方針や、私立と公立の垣根を越えた学習などの構想を説明。「森のようちえんは加速度的に広がっているため、学校は一つのモデルプランになる。地域の宝を学校に持ち込み、子どもたちに伝えてほしい」と呼び掛けた。

 4日に関連施設を視察した各種団体の役員をはじめ、集まった住民の反応は概ね良好で「学校としての利用が最も望ましい。方針や熱意にも感心した」といった前向きな声が聞かれる一方、計画を評価した上で「保護者や清内路小の教職員とよく話し合い、理解を得る必要がある」という慎重な意見もあった。

 岡庭一雄村長は「懇談を重ねながら、前向きな形で検討してもらえたら」と述べた。

  

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