阿智村食生活改善推進協議会(折山俊江会長)は17日、「おやこの食育教室」を、村中央公民館調理室で開いた。同協議会委員が講師役となり、保育園年長児から小学生までの約40人の親子が参加した。
味覚をはじめ豊かな感性を培い、心と身体のバランスのとれた人格形成に寄与するためのもので、学習を通して食育「5つの力」を養う。本年度は「選ぶ力」を重点テーマとした。
日本食生活協会のテキストを参考に8種類の料理作りに挑戦。主食、主菜、副菜、デザートのバランスプレートが埋まるように料理を選択し、4班に分かれて調理台を囲んだ。
清内路小1年の男子児童は「すいとん汁を作った。包丁にさわるのが怖かったけど、野菜が切れるようになった」、阿智第一小3年の女子児童は「オムレツを作った。自分で作ったからすごくおいしい」とにこやかに話した。
父と子のペア参加も2組あり、智里の男性(48)は「お母さんが仕事で忙しい時には自分が料理を作れる人になりたい」と話し、小学5年の娘と顔を見合わせていた。
折山会長は「自分たちで作った料理をバランスプレートに上手に取り分け、残す子も無く、おかわりをして食べてくれた。楽しく食べる姿を見て『選ぶ』食育の大切さをあらためて感じた」と話した。