「防災の日」の1日、飯田下伊那地域でも各地の事業所や教育機関で避難訓練が行われた。市内の保育園・幼稚園26園と小中学校21校では、地震発生時に体を丸めて身を守る「シェイクアウト訓練」を実施。ダンゴムシのポーズをとり、頭と首を守る行動を確認した。
市のシェイクアウト訓練は、2013年度から毎年行われている。今年は関東大震災発生日時と同じ1日午前11時58分を統一時刻とし、訓練用の緊急地震速報を流して取り組んだ。
鼎中学校の2年3組の教室では、担任で学校の防災主任の久高拓馬教諭(24)が「机の脚を持ち頭と首を最優先に守って」と指導。「震度5強、20秒後」の音声が流れると、生徒らは素早く机の下に潜り、身を守った。
その後は日本手ぬぐいをかぶり、避難経路に従ってグラウンドに避難した。
2年の松原舞雪さん(13)は「地震が起きたとき、今日のように動けるかは分からないが、教わったことが実行できるようにしたい」と話した。
片桐広文教頭は「災害はいつ発生してもおかしくないと想定し、発生した時に迷わず正しい行動が取れるよう学んでほしい」と語った。
市危機管理室防災係は同校に乾燥米飯のひじきご飯を配布。「家族と一緒に食べ、防災意識を高めて」と呼び掛けていた。